内容説明
チューブわさびで体内消毒に励み、持参したウエットティッシュは数知れず。そんな努力の甲斐もむなしく、腹痛に見舞われ、暑いホテルで一人淋しく回復を持つ。町に出れば、パスポートを盗まれ、警察署長に懇願書を書くはめに…。単身インドに乗り込んだ、女優・中谷美紀に襲い掛かる困難の数々。泣いて、笑った38日間の一人旅の記録。第一弾。
目次
初めてのインドへ出発
「根掘り葉掘り」のインド人と格闘
水疱瘡の神様に祈る
韓国人になりきる
はかない夢の跡、タージマハル
合理的な(?)インドの結婚
ヨガ修行にチャレンジ
あちら側の世界へ
腹痛。インドの洗礼を受ける
思えば遠くまで来たものだ〔ほか〕
著者等紹介
中谷美紀[ナカタニミキ]
1976年東京都生まれ。女優。数々の映画、ドラマ、CMなどに出演。近年の代表作に「嫌われ松子の一生」などがある。絵本、エッセイ集、撮影日記の刊行など、その活動は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
621
女優の中谷美紀さんのインド紀行全3巻の第1弾。北インド篇。「嫌われ松子の一生」を撮り終えて、精魂尽き果て、心身ともに新しく入れ替えるためにインドへ。すごい決断である。もちろん、彼女にとってこれが初めての海外ではないのだが、それにしてもインド一人旅とは何とも大胆な。もっとも行く先々でガイドが付いてはいるのだが。この無理をしない自然体さがいい。なんといっても、沢木や蔵前、下川ではないのだから。美紀さんは感性も豊かだ。それもいい意味で普通に。いい感じの紀行だ。私も思い切ってインドに行ってみたくなる。 2019/11/11
ゆいまある
84
「嫌われ松子の一生」で精根尽き果てた中谷美紀さん、ヨガに癒やされようと初めてのインド旅。この年でバックパッカーはしたくないので興味深く読む。どの街にもガイドがコーディネートされてて流石女優さん。パスポート盗まれたら、泣いて動揺するものだと思うが、助けてくれた人達に淡々とお礼を言い、やはりヨガ三昧の中谷さん。クール。全方向からいつも見られてる人は大作家とかと違って人間が出来てるんだな(表向きだけかもしれないが)。簡単に流されずお土産も買わない姿が凛として格好いい。自分が行くときはパックツアーにすると決めた。2019/12/06
takaC
80
うーむ。「旅行記」かな・・・。インドで暮らした日々を思い返しながら読んだ。2014/02/18
kinkin
61
中谷美紀さん、芸能音痴なので検索、写真を見てああ、このお方・・・。きれいな方ですね。そして本、きのう読み出してあっという間にさらりさくさくと読めました。インドという国は、いやどこの国でもそうだと思うけど人によってその捉え方がずいぶん違うものだなとわかりました。石井光太や藤原新也に出てくるインドと比べると、ヨガをやったりそれほど悲惨な体験もなく過ごせたようで、彼女の様な別嬪さんに何事もなくよかったよかった!で、この本は明るいインド体験記ということで読了。2015/04/14
mr.lupin
56
女優の中谷美紀さんのインド旅行記。今迄にも他の著者の旅行記を何冊か読んできたがこの作品は面白かった。読み終えた後の良い意味でのちょっとした疲労感?と満足感が心地良く感じられた。でもインドってこんな国なんだ〜 世界は広くて色々な文化と風習があるもんだ。 ☆☆☆☆★2018/07/02