内容説明
飲み屋でいつも見かける“白の貴婦人”と、絶品の限定・鯖寿司との不思議な関係を大学の仲間四人組が推理した表題作。新入生が自宅で会を開き女子大生刺殺事件に巻き込まれる「招かれざる死者」。四人の女子合宿にただ一人、参加した男子が若者の心の暗部に迫る「スプリット・イメージ」ほか本格ミステリにしてほろ苦い青春小説、珠玉の短編集。
著者等紹介
西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒。高知大学助手を経て95年、トリックの限りを尽くした本格ミステリ『解体諸因』で衝撃デビュー。以後、SF的設定と本格推理を融合した独自の小説世界で話題作を続続と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
122
匠千暁その8。今回も時系列がバラバラな短編集。スプリット・イメージが一番よかった。でも何で表題作は白ではなく黒の貴婦人?2015/09/14
aquamarine
71
「スコッチゲーム」と「依存」との間の2編と彼らが社会人になってからの3編の短編集。これはシリーズファンのためのプレゼントのようなものですね。「依存」を読んでいるので表題作と卒業後の一話である「夜空の向こう側」にはドキドキしましたが、読んでいない方にはミステリとしては物足りない気がしますし、シリーズの一冊として読むのをお勧めします。ウサコ視点のシリーズの雰囲気はそのままで安心します。メンバー以外の視点で卒業後のタックを描くのも新鮮でまたいい感じです。また表紙絵の素敵なこと。じっくり眺めて嬉しくなりました。2015/09/10
buchipanda3
65
タック&タカチシリーズ3つ目の短編集。キャラはもちろん、謎解きも安定の面白さだった。5篇それぞれ特徴のある風変わりな設定で飽きさせないし、最後に浮かび上がってくる意外な真相が楽しい。ワイガヤの多重推理やタックの無責任な想像の果てに残されるほろ苦いゾクッと感が堪らんのよね。どれも好みだが、訳分からないものが一つの単純な解へ導かれていく「スプリット・イメージ」と突拍子もない話なのに何でこんなにいい話なのという「ジャケットの地図」が特にお気に入り。「黒い貴婦人」は女性の執念は論理を超える。タカチ凄い。2019/02/10
papako
50
タック&タカチシリーズの短編。時系列はばらばらで、登場人物もさまざま。小休止って感じで読みました。しかし、この作家さんはシリーズが進むと、どんどん周辺に話をひろげていく。二人を忘れないで、書いて欲しいです。2015/09/05
coco夏ko10角
40
タック&タカチシリーズ。今回は5つのお話収録の短編集。『招かれざる死者』なぜか色んな事情を知ってたりするコイケさん、実は気になる人物よね…。『黒の貴婦人』ではあのとき以降タカチのファッションが変わったり酒量が減った理由がはっきりと明らかに。『スプリット・イメージ』ボアン先輩が…のきっかけの事件。『ジャケットの地図』こんなバイトもしてたのか!『夜空の向こう側』ウサコとボアン先輩が語る二人のことが印象的。2017/01/23
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