内容説明
学校からはいつでも降りていい―。「給食を抜く」と見せしめのように担任から怒られ、爪を噛むようになった息子。それを機に、見えてきた現在の学校の変な姿。学校とうまく付き合うには?子どもに毎日を楽しいと思わせるために親ができることは?母であり漫画家である著者が学校絶対主義に真っ向から立ち向かったセンセーショナルな一冊。
目次
1 学校の近くにいる子どもたちへ、子どもの近くにいる大人たちへ
2 子どもの周辺
3 小学生たち(イトコな関係;一年生時代)
著者等紹介
石坂啓[イシザカケイ]
1956年愛知県生まれ。漫画家。故手塚治虫氏に師事。99年「アイ、ムホーム」により文化庁メディア芸術祭漫画部門で大賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千穂
32
再読本。ショッキングなタイトルではあるが、どちらかと言うと漫画家である著者の穏やかな子育てエッセイ。息子くんの小1の時の担任が、ちょっと外れだった様子。学校は行くのが辛いと感じる様な場所であってはいけない。息子くんはその先楽しく通えて良しでしたな。2020/05/10
フリスビー
22
★★☆☆☆7割くらい子育てエッセイで、かなり拍子抜けしました。序盤の学校に対する認識、「降りても良い」「集団で檻に閉じ込める意義はすでになくなっている」以外は今ひとつな感じでした。ただ、ランドセルが軍隊から来ているのは新たな発見でした。学校って、いまだに軍隊。時代にそぐわない。しかしやはり作者はマンガの方が面白い。文章を書くのは向いてないなあ、と思いました。2015/01/10
貧家ピー
3
学校もののルポかと思って読んだら、自身の子育て経験中心のエッセーだった。2004/12/31
yamakujira
3
センセーショナルなタイトルから、いじめや学業不振を苦にして自殺したり、体育授業や休み時間の事故で死亡したり、そんな子供を追うノンフィクションを予想したのに、内容は子育てのエッセイだった。まぁ、現実に追いつめられて自殺しちゃう子がいるから、そんな世界に子供を向かわせる不安はわかるけどね。学校や教師に期待しすぎない、学校から降りてもいい、という意見には賛成だな。もしもいじめの標的にされたら、とにかく逃げよう。リクくんは無事に学校生活を送れてよかったね。 (★★☆☆☆)2015/03/20
半木 糺
3
題名に惹かれて読んだ書籍。しかし、内容は著者の子育てエッセイである。有為な教育論や学校論が説かれているわけではない。なお、著者は手塚治虫の弟子であるとのこと。2015/01/15
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