内容説明
園華女子高書道部に受けつがれる夏合宿の儀式。上級生が下級生を上半身裸にし水を含んだ毛筆で背中に万葉集や古今集の恋の歌を書き、それを当てさせるのだ。くすぐったさと怪しい快感に身悶えする千里は三年生の沙千子にすべてを捧げた。だがその後、沙千子は千里を裏切り一方的に離れていく…。それから七年後の再会。千里の復讐が始まる。
著者等紹介
藍川京[アイカワキョウ]
熊本県出身。福岡女子高校卒業後、現代文芸研究所の田端信氏に小説の指導を受ける。1989年、作家デビュー
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感想・レビュー
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しなの
6
藍川京は『饗宴』が日本の風雅を感じられて素晴らしく最高過ぎて、バイブルです。こちらはちょっと軽めかな。2016/05/29
いが栗坊主
5
エロい。本能のまま読み、エスカレートしていく欲求は男のサガ。この世界の小説は疲れた時に「ええ感じ」と思える。俺だけか、、。2014/03/23
にににに
1
百合もSMも大嫌いなのに何故読んでしまったのかわからない2025/09/22
毒モナカジャンボ
1
より強いものに受けた屈辱や暴力が、嗜虐の悦楽に変化してより弱いものに転嫁される……ほぼ丸山眞男だ!!!!!!!!と一瞬思ったが自分がバカすぎるという結論に落ち着いた。千里の沙千子への怨恨が後悔に変わり、男たち(本当に最悪)への新たな復讐に変化していくスピードがすごい。三人の愛人である脇役の男がただただ都合の良いペニスでしかないというのがかなり良い。名作!2021/06/16




