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幻冬舎文庫
深呼吸の必要 ノベライズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344405219
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

争いごとが苦手で、愛想笑いばかりしている派遣社員のひなみ、自分の殻に閉じこもっている高校生の加奈子、自分の夢から逃げ出した池永…。心に傷を抱え、沖縄のキビ刈り隊に参加した七人の若者達。大自然の中での過酷で単調な作業を通じ、それぞれが自分自身と向き合い、徐々に癒されていく姿を描いた青春小説。

著者等紹介

長谷川康夫[ハセガワヤスオ]
1953年生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。劇団つかこうへい事務所を経て、劇作家・演出家として数多くの舞台作品を発表。90年に「バカヤロー!3へんな奴ら」で映画監督デビュー。脚本作品として「ホワイトアウト」「ソウル」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきあかね

2
沖縄では、3月から5月頃の初夏の季節を「うりずん」という。柔らかな陽差しと爽やかな風に包まれるという意味だ。「話したくないことは話さなくていいさぁ」といって、受け入れ元のおじぃとおばぁは、彼らをどこまでもやさしく見守っている。彼らが次第に心を開いていく過程は、「うりずん」の季節の中で、花々がほころんでいくように自然だった。2018/11/07

あきあかね

2
果てしなく続く薄暗い廊下の扉の前で待つ2分間は、おそろしくゆっくりで、深呼吸しようなど思いもしなかった。     7人の若者が沖縄の小さな島に集まり、1ヶ月の間で7万本ものサトウキビを刈る仕事を手伝う物語。様々な人生を歩み、時には傷ついてきた7人の心が、共同作業を通じた人とのつながりや、黙々と進む労働が与えてくれる自分自身と向き合う時間によって、ゆっくりと自然に開かれていく。 2018/11/07

あきあかね

2
沖縄の澄み渡った海を前にして、ひなみは思い出す。小学校の水泳大会の前の晩、緊張して眠れない自分に父がかけてくれた言葉を。 「スタートの前に深呼吸をすればいいよ」 「深呼吸をすれば速くなれるの?」 「速くはならない。でも、泳ぐのが楽しくなるよ」    自身を振り返ってみて、陸上の5000メートルの試合や20キロの持久走のスタート前、この言葉に出会っていれば、どれだけ支えになっただろうと思う。就職の面接では、「前の人が退出してからきっかり2分後に部屋に入る」というルールがあった。2018/11/07

うれしの

1
映画では、前後が削られ過ぎて意味がよく分からない感じのシーンがいくつかあったが、それらがバッチリ理解できて、感動。 仕事中、ルーティンワークをキビ刈りに重ね合わせると、わりと楽しくはかどることがあります。2019/04/20

Ken Ueno

1
最高!!映画も!!2014/01/10

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