幻冬舎文庫
巴里製皮膚菓子

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 1冊(ペ/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344405127
  • NDC分類 748
  • Cコード C0195

内容説明

「あなたの眼差しの届く所で、私は、いつでも、二つの死を夢想する。愛する者の死、そして愛される者の死。ねえ、あなたならどちらを選びたい?」パリの穏やかな宵に響く貴金属たちの触れ合い。残酷なまでに欲望に忠実で、狂乱の光と沈黙の闇の空隙を縫うかのように貪り合うその高貴な腐食を、静謐な文章と先鋭な写真で描く写真小説集。

著者等紹介

山田詠美[ヤマダエイミ]
1959年東京都生まれ。明治大学文学部日本文学科中退。87年「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」で直木賞受賞

小林丸人[コバヤシマルト]
1958年宮城県生まれ。中央大学法学部卒業後、パリに渡りスコラ・カントラム音楽院パイプオルガン科を卒業。一方、写真を独学で始め、『巴里製皮膚菓子』が初の作品集となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mer

9
タイトルの「皮膚菓子」の意味が文章を読んでいくと少しずつ分かってきて、なるほど、となった。物語のようでいて詩的なところが個人的に好き。2021/03/13

けいちか

1
パリ在住のオルガン奏者、小林丸人の写真とのコラボレーション。確かなことは書かれていないものの、写真を見る限り(また山田詠美の文章を読む限り)、小林丸人はゲイのようである(バイかもしれないが)。そういうことを抜きにしても、かなり際どい写真と、それぞれに対する、1ページの小説ともモノローグとも言えないような山田詠美の文章。好き嫌いがはっきりと分かれる作品かもしれない。表紙の写真は気に入った。犬が良い感じ。2010/09/21

くさてる

0
巴里を舞台にした男たちの写真と文章の組み合わせ。これらの写真は一枚ですでに雄弁な存在であるから、それになにか加えるとしたら、一篇の小説を書き、その写真を挿絵という存在に変換してしまうか、写真から溢れるイメージの具現化に努めるしかない。そういう意味で、この本の文章は余計な仕事をしていないと思いました。文章が巧いとか日本語としてどうこうというより、そこから生まれるイメージが、あくまで文字が表現する綺麗さに留まっている印象がする。それが、こういう写真との組み合わせでは良い効果をもたらしていると思った。2004/05/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21924
  • ご注意事項

最近チェックした商品