内容説明
始まりは、深夜不気味に鳴り渡った鐘の音だった―。浅見家の菩提寺にある鐘に付着した血痕、その鐘の模様痕をつけ、隅田川に浮かんだ男の変死体。浅見光彦は、その死に秘められた人間の哀しい愛憎の謎を追い、四国高松へ、そして越中高岡へと向かう。やがて、被害者の美しい妹と共に辿り着いた真実とは?浅見の推理が冴え渡る、傑作長篇。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年東京都生まれ。コピーライター、テレビCM制作会社経営を経て、80年、『死者の木霊』で作家デビュー
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感想・レビュー
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さくらさくら
13
浅見家の菩提寺の鐘が夜遅くに鳴り、その鐘に血が付いている事から事件が始まります。社会背景が1990年代。横浜弁護士一家行方不明事件が解決されない話も出てくるが、まだこの小説が書かれた頃は、オウムとの関係が分かってなかったんだなと思いだした。ずいぶん年月が経ってしまった。しかし何年たっても面白いモノは面白い。2018/09/11
タカシ
5
お寺の鐘で殺害されたと思われる死体が発見された。浅見は四国や富山へ行き、事件を調査するが…。富山出身なので親近感がわいて良かったです。鐘の9割が高岡で作られてるとは知りませんでした。2015/05/12
マッスンロール
2
浅見光彦シリーズ。初めて読んだ。とても読みやすくサクサク進む。2015/05/12
急いで突厥
2
読了日は読み終わった日よりかなり以前です。鐘のルーツと鐘紋の謎に絡んだ殺人事件の浅見光彦シリーズです。2003/01/01
umeboshi7
1
[上司から貰った本] (★★☆☆☆) この本、あの『マンボウシール』が貼ってあった!、実物を見たのは初めてで、やや感動(笑) 昔、栗林公園に行ったことがあり、動物園が印象深かった。(こじんまりしてて、ナマケモノがたくさんいた。) それが懐かしかったので読んでみた。(思い出がよみがえった。) 全体的な流れは面白かったのだけど(真相が解らないと思いながら読めたから)、オチはいまいちだった(え?そんなことだったの?みたいな)。 栗林公園はいいところだったので、また行きたいなぁ。(友人に譲渡)2017/12/18