内容説明
ヒロコ・物書き41歳、ミユキ・ヘアメイクアップアーティスト44歳、マキコ・イラストレーター39歳。ある時は将来のために食堂経営を計画、ある時は体の衰えを気にしてダンベル体操、そしてある時は頑張る自分にブルガリの指輪をプレゼント…。迷いながらも人生を楽しむ、酸いも甘いもかみわけた大人の女三人の、ささやかだけど豊かな日常。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。いくつかの仕事を経て本の雑誌社に入社。84年『午前零時の玄米パン』でデビュー。退社後、小説、エッセイなど本格的な創作活動に入る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
91
★★☆☆☆20029 ミユキ、マキコ、ヒロコ。カタカナの名前は覚えにくい〜!しかも全員三文字だし〜!なんとか気合いで誰がどんな人〜と頭に叩き込んだら、今度はしばらーくゲームの中の話〜。あはは。物語自体が架空なのに、その架空の中の架空なゲーム話で頭のメモリー書き込みエラー頻発!でも、これまた気合いで乗り切る〜!うん、2話目以降も当方、逃げ腰〜!女が3人集まれば姦しいと言うではありませんか。ね!男が近寄ったら危ないね。噛み付いたりはしないだろうけど。いや〜、それぞれ我が強いと、遊びはともかく仕事は駄目でしょ。2020/03/14
あつひめ
52
こういう関係って心地よいのだろうなぁと思うけど、実際にはなかなかありえないんだろうなぁとも思ったり。友人のような家族のような・・・お互いが適度な距離を保っているからうまくいくのだろう。女三人寄れば姦しいと言うけど、さすが大人の女・・・ブルガリでポンと買い物ができちゃうところはちょ~っと一般庶民と違うんでないかい?と思ってしまった。トラブル食堂が一番お気に入り。普通のOLでも持ちそうな夢だから身近に感じるし。世代は一緒だけど自分のそばには居ないタイプの女たちが私には新鮮に見えた。2012/10/15
じょんじょん
19
かもめ食堂的なイメージをしていたら、だいぶ雰囲気違いました。アラフォーの自立女子3人組の仲良しエピソード。スーパーファミコンの口開けには ええーー!と時代感を感じましたが、読む進みつれ、ほんわかとしたゆるやかな友情関係は むしろこちらまで心地よくなっていくような(笑)でも女性ならば、さらに共感するのだろうなあと思いながらの読了でした。2016/10/06
ゆのん
17
以前にテレビで観たアンケート結果で「子供は欲しいが結婚はしたくない」という意見が女性にとても多かったのを思い出した。本作は自立している三人の女性の話。男性に頼る事なく仕事にプライベートにと充実している。私からみたらとっても羨ましいが体力の衰えや老後を考えると楽天的なこの三人も不安になるらしい。女性のおもしろエピソードが上手な群さん自身もエッセイで老後の心配をすると眠れなくなる事を何度か書いてる。結婚への意識、出産率の低下はやはり問題なのかもしれないが私としてはこの三人が羨ましい。無い物ねだりなのかも。 2017/08/22
ロイヤルミルクティ
15
3人の掛け合いが面白い。遠慮のいらない女友達って、宝物ですね。2014/06/18