内容説明
20歳にして、長年夢見ていたひとり旅に出たてるこ。極端な小心者だからこそ、五感をフルに稼働させて、現地の人とグッと仲良くなっていく。インドでは聖なる河ガンジスを夢中に泳ぎ、ぶつかってしまった人に謝ると、なんと流れゆく死体だった…。ハチャメチャな行動力とみずみずしい感性が大反響を呼んだ、爆笑紀行エッセイ第一弾。
目次
1st TRAVEL―アジア編(ひとり、旅立つまで;旅人デビュー;行きあたりばったり旅のとりこ)
2nd TRAVEL―インド編(インドの洗礼;世にも不思議な人びと;まったりインド)
著者等紹介
たかのてるこ[タカノテルコ]
1971年大阪府生まれ。日本大学芸術学部在学中に海外へのひとり旅に目覚める。現地の人とグッと仲良くなる、をモットーに、世界二〇〇ヵ国制覇を目指す。現在も会社に勤めながら、有給休暇を利用して旅を続ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
225
全てが自分次第。何をするにも自分と向き合わされてしまう。日常の麻痺に自分を見失いそうになるとき、旅に出るのだ。でも極度の方向オンチに心配性で小心者。とりあえず行ってみよう!旅は出会いだ。宿代を安くして食の豪華一点主義でいこう!…走り出したら止まらない、行き当たりばったりの旅にはまったてるこさん。旅をする前の私は誰なの?旅先で別人になれる感覚。インド初日がまさかのお祭りなんて。引き寄せましたね。あなたの一番!には爆笑。リュックひとつで世界中どこへだって行けるんだ。バタフライだけではない、興味深い旅行記です。2021/05/07
zero1
169
行間から溢れるバイタリティー!旅は存在証明?それとも恋?【やりたいことをする】大阪出身の著者が海外旅行に挑戦。最初は20歳の時に香港とシンガポール(+マレーシア)。次はインド。奇祭ホーリーのさ中に到着。バラナシーで火葬を見て死を想う。招待された家庭でカーストの現実に遭遇。旅は帰るからこそ旅であり、帰らないのは単なる放浪(後述)。大学生などがよく言う【自分探しの旅】はほとんどが的外れだが、旅には【非日常の刺激】という意味がある。読めば旅に出たくなる一冊。読友さんのレビューを読んで再読。2020/01/26
seacalf
116
ナイーブハートなのに持ち前の明るさと無謀さで海外に飛び出してしまう若き日のたかのさん。行き当たりばったりに感じたものをすべて全身で楽しむ。彼女みたいに体当たり式の振る舞いをされたら、誰だって胸襟を開いてしまうだろうなあ。なまくらになった五感が研ぎ澄まされて生の喜びに溢れた日々は、毎日ルーティーンな生活を送ってやわになった心に挑戦状を叩きつけられた気分にもなるが、人それぞれ身の丈にあった楽しみ方をすれば良いのだ。少々感傷的な部分もあるけれど、底抜けの明るさが笑いを誘って楽しい読書だった。ちょっと悔しいけど。2019/03/08
HIRO1970
113
⭐️⭐️⭐️むちゃくちゃオモロイとはまさにこの本の為にある言葉かも知れません。キャッチーな書名に惹かれて思わず手に取ってしまったのが運の尽きで、たかのてるこさんの関西人に特有なあまりに明け透けな表現に驚いただけでなく、本人は本当は極度の小心者と言っていますが、言い換えれば非常に感じやすい瑞々しい感性が全編に渡って感じられるなかなか得難い(出逢えない)傑作だと思います。こんな本にもし若い時に出逢ってしまったら私も間違いなくインドに向かっていたと思います。10代20代の方々には特にお勧めします。是非一読を。2014/04/19
ユザキ部長
97
この国は良いも悪いもひっくるめて、あまりにも魅力的すぎ。人びとの生がむき出しで、色彩のコントラストが強烈。太陽や空や河がデカくて、自分が自然の一部であり、今を生きる事をリアルに実感。そりゃガンジスで泳げば思わず水死体にクラッシュする事もあるわな。神様って心でしか見れない。だから自然とある太陽は、眩しすぎて直視出来ない。そんな風に思った。2018/04/15
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