内容説明
あなたは隣の家族がそうではないと言い切れますか?不潔恐怖症で夜中でも掃除を始める母と寝たきり状態の父を持つ中学生・狩野照芽。成長不全で同級生に容姿を不気味がられていた彼が、自室で飼い始めた正体不明のペット…。暴かれようとする過去、隠しきれない狂気。背後に忍び寄る恐怖と謎だらけの展開で疾走する隔月刊藤木ワールド開幕。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たち
23
プロローグを読んで、この本、無理!と思ったのですが、謎の生物Xや潔癖症のお母さんや、寝たきりのお父さんなど、どうにも気になります。いったい、どんな狂気が潜んでいるのか、知りたいけど怖い。2017/08/10
チアモン
13
謎の気持ちが悪い寄生生物X。主人公の男の子は発達障害。この物語のテーマはいったいなんなんだ。でも、続きが気になる。2巻へ。2016/03/26
GIN@本棚大洪水中
12
主人公の飼っている生き物「X」、彼?は何のためにそんざいするのか。主人公は片思いの子の気を引こうとして黒魔術にはまり、保健室の先生を含む医師、児童相談者は主人公が虐待されていないかを考える。舞台は日本の関東圏、しかし読み心地はアメリカか、イギリスが舞台のように感じます。きっとSF要素が絡むのと、主人公が語り手の番にそういうような印象を受けたからでしょう。全部で5冊はあるらしいです。SF好きな方に向いています。2012/11/24
りず
10
とりあえず、風呂敷が広げられた感じで全てはこれからなのね。何も分からないからこそ、不気味さはヒシヒシと伝わってきてゾクリとした。Xという謎の生き物、醜い少年、秘密が隠されていそうな一家…うーん、ワクワク!2021/03/12
チェブラリー
4
第一巻目は今一つ物語のテーマが見えない。 ただの誇大妄想か、はたまたホラーか?2011/09/23