内容説明
二十一歳の知的障害者・永遠は、同じハンディキャップをもつ青年たちが働く工場で住み込みで働くことになる。やがて永遠は市長の娘・ありすに初めての恋心を覚え、仲間との友情も芽ばえる。しかし、工場では人知れず驚くべき行為が行われていた。永遠たちは、告発によって救われるのか?「究極の愛」のかたちを描いた、野島ドラマの傑作、小説化。
著者等紹介
野島伸司[ノジマシンジ]
1963年新潟県生まれ。大学中退後、渡米。UCLAに通う。88年「時には母のない子のように」でフジテレビ・ヤングシナリオ大賞を受賞
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感想・レビュー
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2
なんか久しぶりに読みたくなって読んでみた。読み終えたときに動画見たら、いしだ壱成とのりピーと広末と雛形あきこという素晴らしいキャストだったなってしみじみしちゃって、みんな演技上手すぎてびびった。いまのドラマはおもんないし演技下手な人ばっかりと言われてもしょうがないさって感じ。トガニみたいに内容めちゃくちゃ重くて苦しいのに、永遠はずっとにこにこしていてアコーディオンが聴こえてきそう。もう再放送は絶対にできないけど、記憶には残り続けると思う。2020/02/05
結衣
1
実話を基にした作品。すごく重い内容だけど心に残る話2007/11/13
くろり - しろくろりちよ
1
工場で働く知的障害者たち。いつまでも汚れを知らない心を持った子どもたち。目が見えなくなっても、微笑むりん。知的障害者のふりをしてまでりんの傍に居ようとする廉。不器用だけど一生懸命な辰夫。自分の中に生まれた命を守ろうとする妙子。そして、ピッチを拾ったことから繋がったありすをどこまでもどこまでも愛する永遠(とわ)。ずっとしうわせにわらっていられてる場所を見つけるため、工場で生きる彼らの純粋さが、「普通」である人たちにも届くように。2011/11/01