内容説明
俺たち三百回やったら別れようぜ。初めてセックスした夜、つながったままの恰好で男は言った。それが不幸なのか幸せなのか、わからない。今わかっているのは、この男が最高に気持ちよくって、一番感じるということだけだ―。ギラギラの文体で描く、不滅のエロティシズム。レズビアン、ヘテロ、バイセクシャルたちが巻き起こす二十六の愛の形。
著者等紹介
斎藤綾子[サイトウアヤコ]
1958年東京都生まれ。大学在学中「宝島」に投稿した短編が編集部の目に止まり「性体験時代」というタイトルで連載が始まる。81年、その連載を、奔放な性の自叙伝『愛より速く』として出版し話題を呼ぶ
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感想・レビュー
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ミカママ
52
しかしまぁ、次から次へと。(苦笑) 平日の午後、仕事もしないでこういう小説読んでると、あらあたし、一体こんなとこでなにやってんだろ?って不思議な感覚にとらわれますね。解説で俵万智さんも言ってるように、彼女のセックス描写はかなり刺激的で豊かだし、魅力的なんだけど、そればかりじゃないんです。いかんいかん、沸騰寸前の脳みそ冷ましにワークアウトしてきます。(笑)2014/08/06
姉勤
25
表紙で気づくべきだった。決して占いの本ではございませんので、占いに興味津々なローティーンなどは手の届かないところへ。 しかしまあ、ローティーンの頃の様になって読んでしまいました。26の短編、官能というにはカジュアル?なのか。健康な心身があるのなら、御縁か奇縁か、はたまた因縁でも今生で一度..三度くらいは。2018/03/17
団塊シニア
24
簡潔で豊かな描写が26の愛の形として表現されており、過激であるが細部まで書き込んでいく不思議な文体が魅力の短編集です。2013/04/04
牙生えかけのサイコ
18
性に誠実(忠実?)な女の子たちの26の短編集。彼氏がいるのに、夫がいるのに、ダメダメこんなことってェ〜!とか叫びながら自分で下着を脱いじゃう女の子ばっかりで「おいおい」と思いつつ、ツルン!とかポーン!とか軽快な擬音満載の独特なテンポに思わずハハハ!と笑ってしまいます。全裸のサンバカーニバルに紛れ込んだような気分で読み進めると、たま〜に彼女達の孤独や不安が垣間見えるのがツボ。でもそんなの気持ちイイから関係ねぇよッ!と言わんばかりに行為に没頭する姿が、何だかタフで清々しい。ただの官能小説で終わらない一冊です。2017/05/27
どあら
6
色んな恋愛とsexのパターンのお話。2015/06/26
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