内容説明
竹中半兵衛には我欲がない。彼は用兵軍略の才能に富みながら、立身栄達を望まず、権力権勢に興味を示さなかった。その半兵衛が信長麾下の秀吉に惚れる。秀吉の器量を見こんで、この男に己の人生を賭けようと決意したのだ。優勝劣敗の戦国時代。秀吉の躍進を支え、三十六歳で燃え尽きた名補佐役の廉直な生涯。長編歴史小説。
著者等紹介
三宅孝太郎[ミヤケコウタロウ]
1960年早稲田大学文学部演劇専修卒業。84年「夕映え河岸」で第61回オール読物新人賞を受賞。著作に『安国寺恵瓊』『大芝居 地獄草紙』『死なせてあげる』『浅野長矩刃傷事件』『四十七番目の赤穂義士・寺坂吉右衛門』などがある
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感想・レビュー
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Ryuji
2
★★★★☆戦国武将の中で、どんな小説を読んでも悪く書かれる事の無い武将がいます。この小説の主人公・竹中半兵衛もその一人と思います(他には豊臣秀長や大谷吉継などもそうかと思います)。今まで読んだ竹中半兵衛の小説の中では一番内容的にまとまっていて良かったような気がする。それにしても秀吉は半兵衛が生きていた前半生の頃が一番生き生きしていて良い。もし半兵衛が36歳という若さで死ななければ、秀吉はどうなっていたのだろうと考える。2013/06/07
ゆり
1
初めての半兵衛本。聖人君子の印象。感情の描写はやや物足りない。最後の、半兵衛の墓の前で天を仰ぐ黒田官兵衛の場面では、鳥肌。2010/10/22
despair@色々痛い
1
半兵衛のような人間になりたいと俺は思う。無理だけど2010/07/08
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