タイム・アフター・タイム

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  • サイズ 46判/ページ数 532p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344045842
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

解像度の高い人物たちと情景描写に惹き込まれ、
どんなに遠くてもなお鮮やかな恋の記憶が立ち上る。
――松任谷由実(シンガーソングライター)


『国宝』の著者、待望の最新作にして、 作家デビュー30周年記念作品!

眩しい夏の初恋と、二十年後の再会--
あの日、二人は何を守り、何を手放したのか?


「取り返しのつかない間違いをした。
でも、大切な人のそばからは離れなかった」

建設会社に勤める尾崎颯は、土砂降りの雨のなか、高校の同級生だった久遠愛と再会する。二人は同じプロジェクトの担当者として再び言葉を交わすようになるが、建築家のデザイン盗用疑惑によって計画は暗転。さらに尾崎の家庭にはスキャンダルが迫り、久遠もまた、癒えない心の傷を抱えていた。
揺れ始める心はやがて、二十年数前の夏へと引き戻されていく。
青く輝く海と空に歓喜したあの頃と、眩しさを見つめ返せない今――東京と長崎、現在と過去を往還しながら、痛みも後悔も優しさも、すべてを抱きしめてあたためる長編大作。


【目次】

内容説明

建設会社に勤める尾崎颯は、土砂降りの雨のなか、高校の同級生だった久遠愛と再会する。二人は同じプロジェクトの担当者として再び言葉を交わすようになるが、建築家のデザイン盗用疑惑によって計画は暗転。さらに尾崎の家庭にはスキャンダルが迫り、久遠もまた、癒えない心の傷を抱えていた。揺れ始める心はやがて、二十数年前の夏へと引き戻されていく。青く輝く海と空に歓喜したあの頃と、眩しさを見つめ返せない今―東京と長崎、現在と過去を往還しながら、痛みも後悔もやさしさも、すべてを抱きしめてあたためる長編大作。

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞してデビュー。同作が芥川賞候補となる。2002年『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞、07年『悪人』で大佛次郎賞と毎日出版文化賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、19年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞と中央公論文芸賞、22年『ミス・サンシャイン』で島清恋愛文学賞、25年映画「国宝」に関連して野間出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

チーママ

66
単なる「胸キュン小説」の枠には収まりきらない、深い余韻を残す青春恋愛小説。初恋は実らないと言うけれど、二人のピュアな恋を「どうか実ってほしい」と応援しながら読んだ。でも人生は甘くないし厳しい。それでも、誰かを本気で愛することの素晴らしさや、真面目に一生懸命生きる人に手を差し伸べてくれる人がいることに温かな希望を感じた。ドキドキが止まらないラスト。そこからの二人の未来を暗示するエピローグが心憎い。映画化されそうな予感もするがイメージを壊されたくないとも。ああ〜泣けた!今年のマイベスト入り決定の一冊。2026/06/21

Sam

59
(たぶん)著者には珍しい100%の恋愛小説。主人公の尾崎と久遠。どこまでもひたすら疾走する高校時代の2人を描いた過去と、20数年後に偶然出会ってしまい、決して取り戻せない過去をほろ苦く受け止めつつも恋愛とは違った何かに代えようとする2人の現在が交互に描かれる。いい年をしてすっかり感情を揺さぶられてしまったよ。日経新聞がこんな王道の恋愛小説を掲載していたとは驚きだけど、この作品はその構成やストーリーからして毎日小刻みに読むよりも一気に読む方が心に響くのではないかと思うな。2026/06/08

さぜん

55
久しぶりにこんな切ない恋愛小説を読んだ。初めて人を好きになった頃の感情を心の奥底から引っ張り出してくれた。土砂降りの雨の日に、偶然再会した尾崎颯と久遠愛。物語は東京と長崎、現在と過去を往還しながら進む。高校時代の2人は、たわいもない話でいつまでも笑い、一緒にいればそれだけで良かった。だが、受験を控え、家族の問題を抱え2人の前に現実の壁が立ちはだかる。別れは突然訪れ、別々の人生を歩んでいく。20年後の再会を機に2人の距離が縮まる。世之介は善良、尾崎颯は健全。また、いい奴を生み出した。早くも今年のベスト。2026/05/13

水色系

44
若い頃の初恋はうまくいかず、遠い過去になった。その相手と偶然再会したら…。こう書くと小説でよくあるパターンやん、となるのだが、むしろこうした一見普遍的なテーマだからこそ自分は…とあてはめて考えることができるのであって、そうしてオッソ―、久遠とともに思うのだ。間違ったこと、失敗したことは、そのときにはなかったことにしたいと思うけど、あの時あの選択をしたからこそ今の自分があるって、自分偉かった、頑張ってたって言える日は来るんだと。趣味が読書でよかった。この本に出会えたことが宝物。それくらいの傑作。今年ベスト。2026/05/31

nyanco

34
40代の会社員の今と、18の頃の二人の話が交互に綴られる。 おぼろげに見えていたものが徐々に霧が晴れるように綴られる。 説明文などなくとも、過去と今を行きつ戻りつ挿せることで、こんなにも絶妙に吉田さんは描き出す。 ぼんやりと書かれるから、こちらは何としても知ろうとするから、本気で読み込む。 そして、ぼんやりが明確な映像として見えてくる。 脇キャラまで含め、それぞれの今がきちんと描かれれていることで、18の頃のおとぎ話のような恋愛物語をしっかりと根付いたものになっている。→続 2026/06/11

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