あんたはだいじょうぶ

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あんたはだいじょうぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344045712
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1歳になる前から、みち代は、
ご飯を食べるのも居眠りをするのも、
父の足の上だった。

足芸をする曲芸一座の流転ーー。
『芥川賞落選小説集』『おにたろかっぱ』の著者による
人間のおかしみと切なさが胸を衝く、傑作小説。

鉄熊みち代は、足芸をする曲芸一座の家に生まれた。
3歳でアメリカ巡業に出るが、6歳で父と生き別れ、18歳で母を喪う。
第二次世界大戦中は日本人を収容するマンザナー強制収容所で過ごし、
終戦後はホテルのメイドとして働いていたが、
ある日、ピストルの流れ弾にあたって天啓を受け
「あんたはだいじょうぶ」と唱えながら街角で足芸をはじめることに……。

失ってばかりだが わたしたちには心臓がある
足がある タライがある 樽がある
三味線があって りんごの木箱がある


【目次】

内容説明

鉄熊みち代は、足芸をする曲芸一座の家に生まれた。3歳でアメリカ巡業に出るが、6歳で父と生き別れ、18歳で母を喪う。第二次世界大戦中は日本人を収容するマンザナー強制収容所で過ごし、終戦後はホテルのメイドとして働いていたが、ある日、ピストルの流れ弾にあたって天啓を受け「あんたはだいじょうぶ」と唱えながら街角で足芸をはじめることに…。足芸をする曲芸一座の流転―『芥川賞落選小説集』『おにたろかっぱ』の著者による人間のおかしみと切なさが胸を衝く、傑作小説。

著者等紹介

戌井昭人[イヌイアキト]
1971年東京都生まれ。小説家、劇作家。玉川大学文学部演劇専攻卒業。文学座附属演劇研究所を退所後、97年にパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げ。2008年『鮒のためいき』(新潮3月号掲載)で小説家としてデビュー。14年に『すっぽん心中』で第40回川端康成文学賞を、16年に『のろい男 俳優・亀岡拓次』で、第38回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シャコタンブルー

48
足技の曲芸一家に生まれたみち代の波乱万丈の人生が活き活きと描かれていた。旅芸人であるが故にその時代の潮流に乗り、流されいくような生き方が魅力的だ。芸により身銭を稼ぐことで日々を生きる。それが足技から言葉になっていくのも面白い「あんたはだいじょうぶ」その言葉に人は救われる。言霊のパワーが人々に勇気と希望を与えてくれる。みち代の人生は果たして幸せだったのだろうか・・きっと彼女はこう答えるだろう「わたしはだいじょうぶ」2026/06/13

おかむら

21
戌井さんの新作は、明治末期にアメリカに渡った旅芸人一座の幼い娘の波瀾万丈の生涯を描く。あら意外な戌井さん、と思ったもののそこはやはり戌井さん、この人にしか出せないのほほんとしたおかしみ。日系移民の苦難の歴史を肩の力を抜いて読める。面白かったー!2026/05/30

そうたそ

11
★★★☆☆ 曲芸一座の家に生まれたみち代の日本とアメリカでの波乱万丈を人生を描いた一作。著者ならではの人間の温かみ、おかしさを描いた作風の中に切なさもまた感じられるストーリー。何とも言えないこの人間くささが、著者の作品でしか得られない唯一無二の味わいである気がした。2026/05/01

ATS

8
戌井昭人さんらしい奇異な人たちを描いた小説だった。突拍子もないわけでもなく絶妙にリアリティがある。よくまぁこんな設定を思いつくものだと感心する。洒脱というか脱力した感じが読んでいて心地いい、そして読み終わったあとに心に残るものはたいしてない(褒めてるつもり)。なんとでもなるさみたいな能天気ポジティブシンキングでもなく、人生は辛いこともあるし嫌気がさすこともあるしやってらんないけどぼちぼちやっていくしかないさみたいな雰囲気があるよなぁ。2026/06/21

ビーグル犬大吉

5
明治時代、米国で日本人の大道芸人がいたことに驚いた。三歳で渡米した鉄熊みち代は母親と死別してどれだけ不安だったろうか。ただ、足芸ならまだしも「あんたはだいじょうぶ」だけで時間が持つかと思った。テレビや取材で野坂昭如や小沢正一が出てきたり、ホテルニュージャパン、横井秀樹が出て来るのもかぎりなく実話っぽく感じた。サンフランシスコは坂が多く郷愁を感じさせる街で路面電車を思い出す。鉄熊の魚屋が地元の金沢八景なのも驚いた。それっぽい魚屋があるので尋ねてみたい。「紙飛行機」はひたすら不気味な話で読後感もよくなかった。2026/05/16

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