出版社内容情報
累計320万部のベストセラー『大河の一滴』から30年。93歳。五木寛之の人間論、最後の集大成。
【目次】
内容説明
常に、再生の希望はある。少年時代の引揚体験、自死への欲求、思いがけない病の宣告…。あえて、大河の流れに逆らうことを決意した、告白的人間論。
目次
大河の流れに逆らって(午後の診察室;身体という相棒の記憶 ほか)
午前三時のモノローグ(〈孤独〉なんてないのかも;想像力は、幸福の特効薬 ほか)
中世のうたごえ(打ち続く内戦と旱魃のなかで;庶民の絶望もうたった今様 ほか)
人生の四季(「玄冬」は生命力が静かに燃える時期;生きる愁いは世界共通 ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年(昭和7年)9月、福岡県に生まれる。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で第6回小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。2002年、第50回菊池寛賞を受賞。代表作に『親鸞』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などがある。日本藝術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
206
五木 寛之は、永年に渡って読み継けている作家です。「大河の一滴」シリーズも読み続けています。著者が石原慎太郎と同一の生年月日だと初めて知りました。同じ生年月日&職業でも人間性にこんなに違いが出るんですね。著者には、100歳まで書き続けて欲しいと思います。 https://www.gentosha.co.jp/s/taiga/2026/03/08
あすなろ@no book, no life.
115
見城氏命名による30年前の大ベストセラーの最終章。最終章の名付はちょっとと思ったが、先ずは五木氏が93歳にして癌を患われた事への心配が募る。そこから書き下ろされたと思われる冒頭章。大河の流れに身を任すのが人生。他力的生き方である。しかし、それに逆らって生きる事もある。逆流も迂回もあるのではないか。この逆流等は誰が為に我が生きる事を指している様である。その他、語り下ろしや直近の講演録、エッセイを収録。先日、30年前のオリジナルを拝読したが、その際に思った逆流や迂回につき書かれている感あり、追補的でもあった。2026/05/31
ウッディ
78
90歳を過ぎて中咽頭がんになり、新聞連載を続けるため、手術や抗がん剤などの積極的治療を拒んだ五木さんの覚悟、敗戦時に混乱する平壌にいて、満足な治療を受けさせずに見送ることになった母への想い、同世代の友人たちを次々に見送りながら後期高齢者として生きていく意味など、作家としての人生を振り返りながら紡ぐ五木さんの言葉は重く、含蓄があります。ただ、「暗愁」などの言葉は、深すぎて若輩者の自分には十分に理解しきれず、少し消化不良でした。90歳になった時に、もう一度この本を読めば、言葉の意味がわかるのかもと思いました。2026/05/14
ぼっちゃん
58
前作の『大河の一滴』はたくさん付箋を貼って読んだので、最終章も読まねばと思い手に取った。五木寛之さんは92歳の時に中咽頭がんと診断されたが、執筆に影響がある副作用の強い治療をさけて、死ぬ当日まで書き続けたいと思われる気持ちがすごい。人生の四季では私は白秋になるようだが、一病息災あたりで健やかに枯れる技術を身につければいいのかな。2026/02/23
もえ
40
『大河の一滴』から28年後、93歳の五木寛之氏による続編。1年前に癌の告知を受けた氏は、大河の流れに身をまかすのではなく、流れに逆らい癌を治療して半年で完治する道を選ぶ。それは終戦時に帰国することなく平壌の地で亡くなった母への供養のためでもあった。「大河の一髪」として母の遺髪を「美しく青きガンジス」の水に流し、母のために一日でも長く生きようとの決意はまさに「最終章」に相応しい。法然、親鸞の時代の美少年たちの念仏会フィーバーの話も面白かった。「暗愁」という言葉は今後日本人が 生きてゆく為の拠り所になりそう。2026/05/21




