出版社内容情報
人はなぜ、身に余る位や物を望むのか。
「この者は、〈またうど〉の者なりーー」
徳川家重の言葉を生涯大切にし続けた老中・田沼意次。
彼は本当に、賄賂にまみれた悪徳政治家だったのか?
【またうど】愚直なまでに正直なまことの者
全てを奪われても、志を奪うことは誰にもできない。
いつか必ず、次の一里を行く者がある。
財源としての年貢が限界を迎え、江戸税制の改革者として商人にも課税。
身分の低い者も実力さえあれば抜擢し、交易に役立つ俵物のため蝦夷地開発を決定。
前例や格式にとらわれず、卓見と奮迅の働きで日の本を支えた田沼意次は、
なぜ突如老中を罷免され領地を失ったのかーー。
内容説明
財源としての年貢が限界を迎え、江戸税制の改革者として商人にも課税。身分の低い者も実力さえあれば登用し、交易に役立つ俵物を手に入れるため蝦夷地開発を決定。前例や格式にとらわれず、卓見と奮迅の働きで日の本を支えた田沼意次は、なぜ突如老中を罷免され領地を失ったのか―。失脚してもなお失わない誇りと引き際の美しさが胸に染みる、傑作歴史小説。
著者等紹介
村木嵐[ムラキラン]
1967年、京都市生まれ。京都大学法学部卒業。会社勤務を経て、95年より司馬遼太郎家の家事手伝いとなり、後に司馬夫人である福田みどり氏の個人秘書を務める。2010年、『マルガリータ』で第十七回松本清張賞受賞。23年、『まいまいつぶろ』で第十三回本屋が選ぶ時代小説大賞、第十二回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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