ゆうびんの父

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  • サイズ 46判/ページ数 552p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344042575
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

何も持っていなかったから、走り続けることができた。
誰もが心通わせられる世にどうしてもしたかった――。
歴史小説界のトップランナーが郵便制度を創設した前島密を鮮やかに描き切る感動長編!


郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。勉強を誰よりしても、旅をしていくら見聞を広めても、なかなか世に出ることができなかった。そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。

内容説明

郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。誰より勉強をしても、旅をしていくら見聞を広めても、なかなか世に出ることができなかった。そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。挫折の数だけ人は強くなれる―一枚の紙片が世界につながる、「ゆうびん」を生んだ男の物語。

著者等紹介

門井慶喜[カドイヨシノブ]
1971年、群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年、『東京帝大叡古教授』、16年、『家康、江戸を建てる』が直木賞候補に。同年、『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞受賞(評論その他の部門)。18年、『銀河鉄道の父』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

216
門井 慶喜は、新作中心に読んでいる作家です。1円切手の肖像画で前島密は知っていましたが、その物語は、初めてです。 前島 密(房五郎)の青春立身出世譚、もっと地味な存在かと思いきや、勝海舟ばりの素晴らしい活躍ぶりでした。 前島 密が、日本郵便の現在の体たらくを知ったら、大いに嘆くと思われます。しかし房五郎は、超マザコンでした(笑) https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344042575/2024/08/20

bura

127
「手紙というのは単なる紙ではない。人の心がどこへ向かって走る要因にもなる、いわば帆船にとっての風なのである。」幕末の世に越後の片田舎に生まれた房五郎、後の前島密は貧しいが教育家の母に育てられ様々な師の元で学ぶも満足せず、次の理想へと向っていく。医師、船乗り、教師、更に長崎や函館、海外へ。「旅」は房五郎にとって人生そのものだった。明治となり誰もが考えなかった「郵便」事業をこの国に根付かせる事に奔走する。旅をして理解できた、人に「心」を伝える手紙を日常のものにしたのだ。ゆうびんの父は日本人の魂そのものである。2024/06/14

のぶ

119
前島密の半生を描いた作品。前島密と言えば、1円切手の肖像画で知られていますが、若い頃の行動は知らない部分が多く、興味深く楽しむ事ができた。幼名を房五郎と名乗り越後国出身で、士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。幼い頃から聡明で優秀な子どもで、若くして江戸に出ていく事になる。大久保利光や伊藤博文と交流して幕末から維新の政治を引っ張って行く。郵便の話が出るのは終盤になってから。読みやすい文章で登場人物が皆、魅力的に描かれていた。2024/04/28

trazom

111
前島密を主人公とする物語。越後に生まれ、江戸、函館、長崎、鹿児島、神戸などを転々とした後、幕臣となり、維新後、民部省に出仕し郵便制度を創設した人生が綴られる。前半生の記録がだらだらと長く、「郵便」に関する記述は質・量ともに貧弱。既得権益者であった飛脚との軋轢や、名主を活用しての郵便取扱所開設の苦労など、郵便制度創設における核心の部分が深堀りされず、薄っぺらい物語となっている。更に、前島密を語る上で避けられない漢字廃止論や、明治十四年の政変後の下野などは全く触れられず、評伝小説としては片手落ちな感じがする。2024/11/19

fwhd8325

111
1円切手の肖像である前島密については、知っているようで、全く知らなかった。この著書も、郵便事業のことがもっと書かれているのだと思っていました。ただ、歴史の転換点である明治維新は、人間も社会もとっても魅力的な時代だったことを強く感じます。前島密も郵便だけでなく、たくさんの事業に参加しています。スケールの大きさに驚きました。この親にしてこの子ありで、母上がまたすごく魅力に溢れている女性です。2024/10/08

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