17歳のビオトープ

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17歳のビオトープ

  • 清水 晴木【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344041974
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ドラマ化も話題となった大ヒット作『さよならの向う側』の著者が贈る、最新作!

「――あなたの“居場所”はどこにありますか。」
謎多き校務員と悩みを抱える4人の高校生が織りなす、青春ヒューマン物語。


舞台は高校。
恋愛、ガチャ、SNS……現代特有の悩みを抱える高校生たちを、校務員・平人生(通称:人生先生)が導いていく。
「誰にでもビオトープ(居場所)があるということを分かっていてほしい」という著者の想いが詰まった、青春物語。

第1章 恋と愛のちがい
第2章 運とかガチャとか
第3章 不幸せになる方法
第4章 生きる意味って
エピローグ 人生のビオトープ

内容説明

いつも飄々として、謎めいた雰囲気を醸し出している、奏杜高校の校務員・平人生。「人生先生」と呼ばれる彼のもとには、日々、悩みを抱えた高校生が訪れる。人生先生と話すうちに、自分なりの答えを見出していく生徒たち。彼らは次第に、人生先生が始めた中庭のビオトープ作りに参加するようになり…。

著者等紹介

清水晴木[シミズハルキ]
1988年千葉県生まれ。東洋大学社会学部卒業。2011年、函館港イルミナシオン映画祭第15回シナリオ大賞で最終選考に残る。2015年、『海の見える花屋フルールの事件記―秋山瑠璃は恋をしない』(TO文庫)で長編小説デビュー。以来、千葉が舞台の小説を上梓し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

119
間違いなく、とてもココロに響き、沁みる素晴らしい作品なのですが、いかんせん読む年齢がちょっと合ってなかったかもしれません。それぞれに悩みを抱え、葛藤する高校生四人の話を瑞々しく綴り、そね悩みをちょっとミステリアスな校務員、通称「人生先生」が解決へと導いていきます。読む側が彼女達と同じ高校生であれば、きっと何度も手にしたくなるステキな一冊になろうかと思います。こういう作品に学生の頃に出会っていたら、きっとよりいっそう素晴らしい思い出になったかもしれませんね。ぜひとも高校生や中学生に読んでほしい一冊です。2023/12/09

シナモン

101
きれいにまとまり過ぎな印象もあったけど、いつも冷静沈着な人生先生の一言ひと言に「そうだよなー」と教えられることも多かった。緑色の優しい表紙に癒やされました。2024/04/08

mike

85
人生先生と呼ばれるちょっと素敵な校務員さん。彼が悩める高校生と向き合い生きるヒントを指し示してくれる連作短編集。この人生先生、毎回ピンチの場面で漫画のヒーローの如く颯爽と登場するのは出来過ぎ感あり。しかし、彼の誠実な一つ一つの言葉は高校生でなくてもメモりたくなる。興味深いのは、世界一幸福な国民として有名なブータンの幸福度低下の話。これはスマホ、SNSの普及が原因とか。何か暗い過去を抱えて生きているような人生先生。彼の過去が明かされていないという事は続編があるんだろな。2024/03/04

itica

80
カバーが美しい。まず、そこに惹かれた。本当の幸せとは?豊かさとは?生きる意味とは?そんな悩める17歳と、彼女たちの高校の校務員をしている平人生の交流の物語。生きとし生けるものすべてにはビオトープ(生き物の生息場所)が必要だ。もちろん人間だって。植物・生物・天候・環境、さまざまな影響を受けてこの世界は成り立っている。自分もその一員なのだろうね。 2023/12/20

ゆみねこ

79
とある高校の校務員・平人生、彼のことを人生先生と呼び相談を持ちかける悩める高校生たち。若い年代の読者たちは共感し感動できる1冊になるかと。2024/03/29

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