出版社内容情報
余命を知ったら幸せになった――。64歳で全身がんになった医者自らが教える「死に支度」とは切なくも明るい「終活」の教科書◆64歳で前立腺がんになり、前身の骨に転移――。だけど「がんで死ぬのも悪くない」。その真意とは?◆死に方を真剣に考えるというのは、すなわち生き方を考えるということ。できれば体が元気で頭がしっかりしている内に、「死に支度」を始めませんか。生き方の本が溢れている世の中で、同じくらい大事な「逝き方」を考える一冊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
27
2人に1人が癌になる時代。他人事ではないと思い読んでみました。なるほど、こう言う捉え方出来れば前向きに準備出来るはず と目から鱗でした。自分なら、こんなふうに出来ないだろうけど、とても参考になりました。何歳まで生きるか誰も分からないですが、見習って生きて行きたいと思いました。2022/08/15
きさらぎ
17
著者のことはまったく知らなかったが「夫源病」を命名した方だそう。 タイトルから期待したい内容とはちょっと違ったような…。著者は一番怖い病気が「認知症」、「がんからの肺炎」で死ぬのが理想だったらしい。がんは死ぬまでにある適度の時間があり、心の準備と実質的な準備ができるというのがその理由。なるほどなー。私も今は認知症が一番怖い。人間としての尊厳があるうちに死にたい。けどいざ死に直面すると怖いだろうな。自分の死について考えるきっかけにはなった。2023/07/09
Yuki
9
64歳で前立腺がんの全身転移が見つかった医師が書き始めたコラムをまとめたもの。推定余命3年から5年。 著者は水分がとれなくなったときには「もう点滴は必要ない」と家族に伝えているそうです。 本人が食べたくも飲みたくもないのに、無理に食事や水分を与える必要はないし、何も受け付けない状態になった時に無理やり水や栄養を入れられるのは苦しいことかもしれないといいます。 また、最近は「口から食べられなくなったら何もしてほしくない」という本人の意思や家族の意思が尊重されるようになってきたそうです。目から鱗です。2024/02/23
kenitirokikuti
9
図書館にて。著者は医師で、循環器内科が専門で、心療内科の領域も手がける。本書は毎日新聞webに2015年から連載のコラムをまとめたもの。刊行は2022年5月で、同年10月に亡くなっている。体調不良で自分でレントゲン写真(CTだったかも)を見たが、前立腺がんの骨への転移ってのは専門外なので分からなかったそうな。60過ぎたらPSAもチェックしとくべきだったかなぁ、と反省している▲昭和のがん治療は少々無理して延命措置する方針だった、当時は設備的に自宅療養は困難、と。2023/12/21
Thinking_sketch_book
6
★★☆☆☆ 読みやすいが冗長で中身も薄めの本 生き方ではなく逝き方を考える時代。後世に迷惑をかけない。定年後の第二の人生も大事。胃瘻や点滴は逆に苦しむこともある。ストレスは大敵。定年後は妻のストレスになることもある。孫がストレス源になることもある。2023/12/21
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