内容説明
無理せずに、興味のあることに飛び込んで、いろいろな学びを得ながら、日々を、軽やかに丁寧に。亡くなった美空ひばりさんと同い年になったことに感慨し、トーベ・ヤンソンや石井桃子さんの暮らしから「ひとりで暮らすこと」を考える。迫り来る老いに備えホットヨガや健康体操教室に参加し、憧れの山歩きに挑戦したり趣味の俳句を楽しむ。そして、長く一緒に暮らした愛猫を看取る…。背筋が伸びるエッセイ集。
目次
深夜、なにがしと
ジブリできゅん
甘い休日
電脳事情の今
写真は発酵す
生易しい田舎暮らし
五十過ぎたら順不同
てんこ盛りを拝む
ふたつの巨星
初老の伸び縮み〔ほか〕
著者等紹介
小林聡美[コバヤシサトミ]
1965年東京都生まれ。女優(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
231
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。小林 聡美、2作目です。著者の新しい事に対する体験記なのかと思いきや、割と日常のシリアスなエッセイでした。男女の違いはありますが、同い年なので、同感性があり、親近感が湧きます。著者は愛猫家なんですね。本書の書名は、『サト スナワチ ワザヲ ナラウ』と讀み〼(笑)2020/01/05
シナモン
171
小林聡美さんの50代の日々を綴ったエッセイ。「心(頭)は昔とたいして(本当はまったく!)変わらないのに、ある時腰が痛いとか、足がおぼつかないとか、体の経年劣化を実感する」…ホントにホントに!「胃もたれ〜胃がカチカチになって休ませてもらいますと言ってる」…分かる~。普通の感覚、飾らない内容に親しみを感じました。「五十過ぎたら順不同」「いつか」に囚われすぎず、できること、したいことを楽しんでいこう。2021/02/15
おしゃべりメガネ
143
久しぶりの小林聡美さんエッセイ。2014年から五年に渡る期間に綴られた内容だけに、僅か五年の間にもそれなりに時代を感じるひとコマがあります。個人的には北海道民として、小樽にあった『石原裕次郎記念館』のコトが書かれており、自分も何度も足を運んだだけにやはり閉館となったトキの言い様のない寂しさはなかなかでした。人間、当たり前ですがやはり年齢を重ねるごとに確実にカラダは老化し、ケガをしやすくなるコトを改めて痛感しました。決して対岸の火事ではなく、しっかりと自分のコトとして捉えて毎日を生活しなくてはと思います。2021/04/11
nico🐬波待ち中
116
俳優・小林聡美さんが50歳からの5年の間、感じられたことを書き綴ったエッセイ。私も今年、50歳の山に到達したばかりで、当時の小林さんに共感しきり。これからいよいよ下山するに当たって気を付けなければならないこと…色々あるなー。小林さんに習って、人生の終盤に向け一人で始末できる暮らしを心がけなければ。そして最終目標は高齢者用のケア付きマンション。温泉やプレイングルーム、レストラン、介護付き…といたせりつくせりのマンションで老後を楽しく暮らしたい。そのためにも、私もせっせと筋肉つけて断捨離しよ。2020/06/27
mint-s
68
俳優の小林聡美さんが好きでエッセイも面白いので時々読んでいます。この本は読友さんのレビューで知りました。小林さんがちょうど今の私と同じくらいの年齢の頃に書かれたものなので健康や断捨離のことなど共感する点も多くて余計に面白かった。「シニアになったら、やっぱり自分の心地よさが一番大事。むきだしの自分でいられる場所を大事にしていきたい」2021/03/07