内容説明
高校二年の北原恭介は、友達の少ないリケイ男子。そんな恭介が、クラスの人気者・牧野佑那から生まれて初めての「告白」をされた。「昨日の夜、北原君に告白する夢を見たから」「予知が外れると、不幸が襲い掛かるの」冗談みたいなことを言って、ぐいぐい恭介の生活に入り込んでくる奔放な美少女。恭介の頑なな“リケイのメンタル”が次第に揺らぎ始め、ついに想いが“本当の恋”へと変わろうとしていた、そのとき…。恭介は、笑顔を絶やさなかった彼女が、「ある重大な秘密」をずっと抱えていたことを知る―。
著者等紹介
喜多喜久[キタヨシヒサ]
1979年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。元・大手製薬会社の研究者。2011年、第9回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞した『ラブ・ケミストリー』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
88
佑那はどれくらい可愛いのかな。凄まじい天才の恭介と出会わせてくれたのだから、件は実は良い奴なんじゃないのか?2019/01/22
ami*15
57
“くだんの呪い”によって予知夢が外れてしまうと結ばれるべき相手の北原に死を訪れさせてしまうという宿命を背負った牧野と付き合うことになった北原。嫌々ながら始まったこの関係も後には特別な関係に変わり、明らかとされた牧野の秘密や彼女の日記帳からはタイトルに込められた意味や北原の心に芽生えた希望を感じられました。それにしても牧野の性格が凄く面倒くさそうだなと思ったし、私が北原の立場なら彼女とあまり関わりたくないです。今の流行りにのっているようなストーリーで喜多さんらしさは今作は弱めな印象でした。2018/10/28
佳蓮★道央民
46
★★★★★最後は、感動して、鳥肌立ちました。SF物なのかな?って思いながら読んでたら、全然SFが気にならないくらいはまり込んで読んでました。予知夢が現実で起こさないと、死んでしまう話なんだけど。。まさかのそういう意味なんだって最後に知ったときには、鳥肌が立ちました(*^_^*)面白かったです!!なんか、久しぶりに軽い本読んだなって思いました♬良い気分転換になりました✨私が、思ったことは、やっぱり、人生はいつ死ぬか分からないから、後悔のない生き方をしなきゃ駄目なんだって思いました。オススメです(*´ω`*)2020/06/24
ちゃんみー
43
いや〜、これはおっさんが読む類のじゃなかったかなぁ。しかーし、この不思議っぽさといい、青い感じの話は嫌いじゃなかった。2019/01/29
よっち
43
プログラミングに没頭する高校生・北原恭介。夢に見た予知が外れると不幸が訪れるという人気者の同級生・佑那から告白をされ、そんな彼女に振り回されるようになってゆく青春小説。印象的な出会いから「私と付き合わないとずばり死んじゃう」と告げて、予知夢だという内容を恭介と二人で再現してゆく佑那。最初懐疑だった恭介の想いが徐々に変化する中で直面する急展開と、明かされてゆく彼女の秘密と覚悟は切なくて、彼女の想いを噛みしめるようなタイトルでしたが、諦めなかった恭介がもたらした一つの結末に著者さんらしさがよく出ていました。 2018/07/21
-
- 和書
- ふるさと資源化と民俗学