内容説明
九年前に一度会ったきりの美少女を想い続ける、大学生の花村遠野。彼が通う大学にほど近い住宅街では、人外の仕業とも噂される血まみれの惨殺事件が起きていた。犯人は、吸血鬼―!?サークル仲間と現場を訪れた遠野はそこで、記憶の中の美少女にそっくりな姉妹と出会う。奇跡のような再会をものにするため、遠野は、事件を捜査中だという彼女たちに犯人探しの協力を申し出るが、やがて容疑は身内にまでおよぶことに。犯人は誰か、そして遠野の恋の行方は…?
著者等紹介
織守きょうや[オリガミキョウヤ]
1980年英国ロンドン生まれ。2013年『霊感検定』で講談社BOX新人賞Powersを受賞しデビュー。弁護士として働く傍ら、小説を執筆。15年に発表した『黒野葉月は鳥籠で眠らない』が好評を博し、次代を担う気鋭のミステリ作家として頭角をあらわす。同年『記憶屋』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
58
吸血鬼ではなく一種のマイノリティとしての吸血種をめぐる物語。大学のオカルト研究会の部員はずば抜けた美男美女一人ずつと美しい顔をメガネで隠して絵を描き続けている女子、そして主人公の冴えない男の子・花村遠野は小学生のころに一度だけ会った少女に一目ぼれして今も思い続けている。吸血種やらハンターやら吸血種犬やら非現実的なのが次々登場するが一番非現実的なのは、ひたすら一途に初恋の相手を思い続ける遠野かも。ロマンチックではない純愛ファンタジーかな。とりあえず楽しく読了。2022/08/31
雪紫
49
吸血鬼ならぬ吸血種に恋した(9年も!)大学生、花村遠野の想い人への再会から始まる恋愛ミステリ。オカルト研究会の完全な理解者度合いや遠野以外も事件への入れ込み度凄い。殺人者については予測通りだったものの、最終的な結果については・・・あれ、持って行きたい結末はわかるけど、ちょい強引過ぎない・・・? とりあえず百瀬ちゃん応援したい(彼女の方がより感情移入出来るという意味で)。2021/01/10
ゆきちん
41
吸血種と言う人たちが認知されている世界。大量に血を抜かれ、食いちぎられた遺体が見つかる。吸血種?食いちぎることはない。犯人は?連続殺人事件に発展し、捜査は…。また、9年前小学生の時助けたお姉さんに恋をして忘れられなかった遠野。事件をきっかけに彼女に似た捜査官に会いアタック開始。捜査に協力しながら距離を詰めていく…。読み終えた時、この長くてよくわからないタイトルの意味がストンと落ちる。そしてそうだよ!始まりだろ!と思い、続巻あるよね!と思う。2018/12/22
あさうみ
37
吸血鬼による連続殺人を追うかげに、9年来思っている初恋の女の子の姿をみる。吸血種がいるSF設定に、私は少し置いていかれてしまった。誰が吸血種なのかサスペンス展開はなかなか面白い。青春の恋愛が柱の1つだが、主人公の遠野にもっと…強さがあればキャラクターも気に入ったのにな。2018/09/18
MATHILDA&LEON
32
吸血種と呼ばれる人種が存在する世界で起きる猟奇殺人に、一介の大学生がある出来事をきっかけに関係していく、というストーリー。恋愛要素もかなり入っていて、ちょっぴり甘酸っぱい気持ちに。正直言ってあまりに奇抜な展開だし、読み物としても軽いので、自分の中ではマンガを立ち読みしている感覚。何も考えずに読める本だが、そういう本って案外なかなかないものなので、いい時間を過ごせた。2018/07/21




