内容説明
「小池百合子の犬」と呼ばれた筆者が、慚愧の思いで告白する、小池ファーストの真実。小池都政こそブラックボックスだった!
目次
第1章 小池知事との決別(小池知事「分身」との大ゲンカ;そして私は更迭された ほか)
第2章 狙われた築地市場(築地に「失政」が凝縮されている;市場移転の経緯を振り返る ほか)
第3章 百条委員会に意味はあったのか(百条委員会の功罪;小池知事が仕掛け、世論が設置を促した百条委員会 ほか)
第4章 小池知事の正体(政治家・小池百合子の中身は「空」だ;矛盾しまくりの「AI発言」 ほか)
終章 贖罪(「離党」の決断は正しかったのか;市場移転問題における重い責任 ほか)
著者等紹介
音喜多駿[オトキタシュン]
1983年東京都生まれ。海城高校卒、早稲田大学政治経済学部卒。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループでのビジネス経験を経て、東京都議会議員(北区選出)2期目。「都民ファーストの会」東京都議団初代幹事長を務めるも、現在は無所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
39
読み友さんから。数多くの告発あれど、サラリと無視し独自路線を突っ走る小池都知事。築地移転問題は、まさにその現場で勤務している者が家族なので、リアルタイムで日々虚しさを感じていました。それでも、投票に行った人たちの多くが選んだ都知事なのです。著者の言葉は真実なのでしょう。本当にお辛かったのでしょう。でも、一番大きな罪って投票に行かないサイレントマジョリティーの政治への無関心なのではないでしょうか。こんな政治は嫌だ、もううんざりだと声をあげられる場を増やしていかないと、このまま都政が継続されてしまうでしょう。2025/06/16
Isamash
26
現在浪人中の音喜多駿2018年著作。色々言われているが、小池百合子の欺瞞性をいち早く公言して都民ファーストを脱党したのは評価しているところ。本書でも、公開性を謳っていたはずの都民ファーストでの密室性及び言論統制の様が赤裸々に語られている。小池百合子都知事は、人気取りを目指してると思える政策、学歴疑惑、議会運営の独善性から、地方から集められた富(企業の本社が東京にあることで)を無駄遣いしてる本当に罪深い政治家と思うが、選挙では圧勝してしまう。彼女の真実がもっと流布されることが期待される。若い音喜多にも期待。2025/02/10
hk
25
情報公開を旗印に掲げて都知事に立候補した小池百合子氏だったが、ふたを開けてみれば都議会自民党の十八番である密室での政策決定や情報統制を踏襲していた。まさにミイラ取りがミイラになるだ。本書はそうした小池都政の暗部・舞台裏を、かつての側近が暴露していく。「都民フの党代表が、党議員にすらなんの相談もなく交代となった。このことに異議を申し立てたところ、”規約通りに党代表の交代はなされており、何の問題もない”という返答があった。だが党の規約は議員に公開されていない」というブラックユーモアがまかり通っていたらしい。2018/10/29
bluemint
10
前都知事の意思決定におけるブラックボックス化を痛烈に批判して当選した小池現知事が、自らもブラックボックス化してしまうという皮肉な過程が露呈してしまった。著者は揺れ動く知事の行動を、一時は内部から支えたが、彼女の変節と側近達により離れざるを得なくなった。通常の政治家なら清濁合わせ飲む、と言い訳をして大勢に付くこともある。しかし著者はそれは都民からの期待に背くものだと考える。彼女は「空」だという。状況が変われば躊躇無く乗り換える。敵役を巧妙に作り出し、世論を味方につける。それは今に至っても変わらない。2020/04/04
とみやん📖
10
自意識過剰で、あやしげな雰囲気を醸し出す、若手地方議員の一人だが、自分の主義主張を明確に表明し、誤りを素直に認めている点を評価。 報道やSNSで明かになっている情報が多いが、二年の小池フィーバーを振り返るには適当な本。2018/04/13