内容説明
びっくりすると光る液を吐くエビ。目立たない色は赤・黒・銀・透明。深海ザメの目はなぜ緑色なのか。ピンポン玉みたいな肉食カイメン。4年半、卵を抱き続けたタコ。深海にはジャンプするナマコがいる。最新研究で判明した、生きる工夫をわかりやすく解説。
目次
光
色
目
口
形
動
愛
著者等紹介
藤倉克則[フジクラカツノリ]
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)上席研究員。1964年栃木県足利市生まれ。東京水産大学(現 東京海洋大学)大学院水産学研究科資源育成学専攻修士課程修了。博士(水産学)。専門は深海生物生態学。深海化学合成生態系の生態に関する研究や海洋生物の多様性研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
100
暑いので、観るだけでも気持ちひんやり。深海は不思議がいっぱい。ちょっと苦手なのもいたけれど、地上の賑わいなど知らん顔で・・それでも生きるため必死なんだろう。クラゲはいいな。『シンカイハナビ』『トリノアシ』もステキ。名前は『リュウグウノツカイ』に惹かれる。2017/07/30
jam
91
熱帯魚マナグエンセと5年ほど暮らした。気の荒い魚で、水草はおろか小魚を餌食とするため、殺風景な水槽に独り、体長30センチ程に成長した。10日に1度、半分の水とフィルターを交換、最初はガラス越しに私のことも威嚇した。彼(彼女)の傍らで過ごした日々。やがて彼は餌を食べなくなり、ある日、家族からの着信で直感した。帰宅までに彼を埋め、水槽を片付けてほしいと頼む。たくさんの人を見送ったのに、たった一匹の魚を見送ることができなかった。その後、実家を出たが、今も泳ぐ魚に彼の面差しを探してしまう。私は、男より魚を愛した。2017/08/14
かりさ
77
深海散歩というタイトルに惹かれて手に取りましたらば、美しい深海生物たちに魅せられっぱなしでした。深い漆黒の世界で光を放ち、華やかな色彩をまとい、ちょっと宇宙人的な不思議な形をしている深海生物たち。見れば見るほどその神秘さに好奇心の芽はふむふむと大きく膨らむのです。中でもオパールのような美しい色彩で輝くサフィリナに惹かれました。他表紙のガラスのように透き通るスカシダコの子供やユウレイオニアンコウも奇妙で可愛い。極限の環境に身を置くため健気に生きる彼らの姿に愛おしさと尽きない興味でいっぱいになるのでした。2017/10/08
瑪瑙(サードニックス)
55
深海の不思議な生き物たちの姿を堪能させて頂きました。リュウグウノツカイは以前泳いでいる姿をテレビで見た事がありました。ラブカは子供の頃図鑑で見て印象に残っていた魚でした。深海にはもっと知らない世界が広がっているのでしょうね。人類はほんの少し知ることが出来ただけ。ロマンのある世界ですね。いつか、もっと詳しく知る事が出来るようになるのでしょうか?人類はもっと地球を大切にしなければいけませんね。環境汚染や戦争などをして、まるで地球が人類だけのものみたいに扱っていますものね。残念です。2018/03/24
ポチ
54
もしかしたらエイリアン⁈可愛いいのから怖いの、ちょっとグロいのまで色々。深い海の中ではこんな彼等が息づいているのですね。2017/08/31