内容説明
常勝相撲部監督の教え―「しょげない、おごらない、あきらめない」「嘘のない稽古」とは?土俵際から大逆転できる人間をつくる奇跡の指導術。
目次
はじめに―小さい・弱いというデメリットも強みに変えられる
第1章 「嘘のない稽古」だけが効く
第2章 基本、基本、基本また基本
第3章 親孝行と自立のすすめ
第4章 一生役に立つ負けん気を養う
第5章 集中力の磨き方
第6章 自分で選ぶ、人のせいにしない
第7章 指導者は変化を見逃すな!
著者等紹介
石浦外喜義[イシウラトキヨシ]
鳥取城北高等学校校長。相撲部総監督。1961年、石川県生まれ。高校で相撲部に入部して相撲人生が始まる。日本大学卒業後、国体選手として鳥取入りし、1986年、鳥取城北高等学校の体育教師・相撲部監督に着任。翌年、中国大会で団体優勝、その翌年インターハイ初出場で団体3位。2011年には高校総体、国体など全国6大会の団体・個人戦の完全制覇という前人未到の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柔
20
印象的なのは周りにも馴染み、明るく日本語も早くマスターしたという新横綱照ノ富士のエピソードはほとんど出てこないこと。それに比べて逸ノ城が多いこと。手を焼いた生徒ほど思い出ということなのだろう。土俵に上がったら誰も助けてくれない。自分がやるかやらないかだけ。その為に「嘘のない稽古」「勝とうとするな、負けない相撲を取れ」下がったらやばいんじゃなくて、下がっても余裕があるから大丈夫。これは勉強になった。モンゴル人はハングリー精神を。日本人生徒は土俵外での生活を。この相乗効果が鳥取城北の強さの秘訣であった。2021/09/14
Hiroki Nishizumi
4
それほど良い内容とは思わなかった。逸ノ城は親方に恵まれなかったのかな・・・2024/03/03
Humbaba
2
人が行う以上は精神状態というのは結果に大きく影響を与える。たとえ肉体的にも技術的にも勝っていたとしても、それを適切に発揮できる心理状態になかったとすればはるかに格下の相手であっても負けてしまうことがある。肉体面や技術面は目に見得る部分だが、精神面については目に見えないことも多い。しかし、それは確実に存在しているし、しっかりとした指導が必要になる部分でもある。2025/02/10
Humbaba
2
相撲において体格の影響は大きい。そのため特に他の人が成長しきっていない時に自分だけ成長していればたとえ技術を磨かなくても勝利をつかめる時期はある。しかし、おとなになって他の人も成長すると、昔のように勝つことは難しくなる。体格に恵まれなかった子はその時期にきっちりと技術を磨いてきたため、結果的には勝敗が逆転することもある。2017/09/04
マーさん
1
鳥取の相撲部の話。部員一人一人の特性を引き出して、指導方法が注目されている。2017/08/16