内容説明
キャバクラの聖地、新宿・歌舞伎町の絶対女王、花蘭。日本人離れした外見とどんな相手にも合わせることのできる会話術で男たちを虜にし、年に数億を売り上げる。だがアパレル業界で働く乃愛には、最愛の妹が自殺する引き金となった、殺したいほど憎い女だ。復讐のため、乃愛は昼の仕事をやめ、虚と実、欲望と野心、嫉妬と憎悪が絡み合う夜の世界に足を踏み入れる。365日更新されるキャスト人気順位、24時間LINE営業、ドンペリゴールドに誘導する会話術、太客の争奪合戦…。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1998年、「血塗られた神話」で第7回メフィスト賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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W-G
316
『溝鼠』以降の作品では『黒い太陽』三部作が一番好きなので期待して読み始めた。面白くなくはないが、あえて再びキャバクラを舞台に新作を書いた意味は特に見受けられないような。人物描写も世界観も完全な焼き直し。せめて夜姫像にもう少し従来との違いを出して欲しかった。漫画『夜王』のような分かりやすい売上競争は、同じような展開だと承知の上でも面白く読めてしまうが、『黒い太陽』三部作と比べても、ラストのオチの付け方は一番安直でヒネリも爽快感もなく、新堂冬樹がどんどん薄っぺらくなっていっているのを痛感せずにはいられない。2017/03/29
starbro
124
新堂冬樹は、新作中心に読んでいる作家です。著者の真骨頂、歌舞伎町キャバクラ嬢No.1物語でした。衝撃のラストで、思わず一駅乗り過ごしてしまいました。キャバクラやホストクラブに嵌っていまうのは、依存症なんでしょうネ。幸か不幸か私は、キャバクラにのめり込んだことはありません(笑)ジャンジャン!!!2017/04/12
Satomi
63
ホストにハマり自殺に追い込まれた妹の復讐。田舎の子娘がNo.1キャバ嬢に成り上がるという少女マンガのようなお話。動機もいまひもつ。キャラも薄い。全く共感出来ず…。客にお金をつぎ込ませる事がキャバ嬢の仕事とはいえ…あまりにもえげつない。2017/08/06
Yuna Ioki☆
48
1758-191-32 夜のお姫様達の争い。本当はもっと厳しいんだろうなあ。頑張って妹の復讐をしようとするけど最期まで正攻法で夜姫になって蘭花を追い落として欲しかったわあ。容姿に自信のない私には無縁の世界だわ(´`:)2017/08/23
なな
32
エグさも ほぼなくて読みやすかった。妹の復讐のために キャバ嬢なった乃愛。まさか そんな手段で、夜姫になるなんて❗でも、私は 好きかも。2017/06/20