国家は破綻する―「日本は例外」にはならない！

藤巻 健史【著】

幻冬舎（2016/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 303p／高さ 18cm
• 商品コード 9784344030275
• NDC分類 332.107
• Cコード C0095

内容説明

これだけ各界の識者が警告しても、暴走し続ける日銀と政府。この先に何が起こるかは歴史とマーケットが如実に語る。出口のない量的緩和により、万策尽きた日銀。これから日本が直面することとは？今がマネーを守る最後のチャンス！

目次

今後１０年に何が起きるか
「異次元の緩和」の恐ろしい真実
なぜ日本の株価だけ上がらないのか
お金の流れが見えると経済がわかる
「異次元の質的量的緩和」はこんなに危険！
マイナス金利政策はいいのか、悪いのか？
「異次元の量的緩和」は「日銀の国債引き受け」そのもの
政府と日銀のバランスシートを統合するとわかること
今の低金利は異常事態！
識者も財政破綻を警告している〔ほか〕

著者等紹介

藤巻健史［フジマキタケシ］
１９５０年東京生まれ。一橋大学商学部を卒業後、三井信託銀行に入行。８０年に行費留学にてＭＢＡを取得（米ノースウエスタン大学大学院・ケロッグスクール）。８５年米モルガン銀行入行。東京屈指のディーラーとしての実績を買われ、当時としては東京市場唯一の外銀日本人支店長に抜擢される。同行会長から「伝説のディーラー」のタイトルを贈られる。２０００年に同行退行後は、世界的投資家ジョージ・ソロス氏のアドバイザーなどを務めた。１９９９年より２０１１年まで一橋大学経済学部で、０２年より０８年まで早稲田大学大学院商学研究科で非常勤講師として毎年秋学期に週１回半年間の講座を受け持つ。日本金融学会所属。現在は、日本維新の会所属の参議院議員（全国比例区）。東洋学園大学理事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[壱萬参仟縁]

ゴシ太箇所のみ読めばよい。量的緩和は、法定準備預金額以上に、日銀当座預金にお金を積ませようという政策（０４０頁）。 招来、金利が高騰すれば、日銀当座預金に対する多額の支払金利が発生する可能性があるという（０５５頁）。 ハイパーインフレは窮極の財政再建策ですから、財政は再建されますが、国民は地獄を見ることになる（１８９頁）。 円が暴落をすれば、日本の製品は外国人に買われて需要過多になり、輸入品は高騰する。したがってハイパーインフレは起こる（１９３頁）。

2017/10/19

[さきん]

この手の、特にこの著者の本は論拠や整合性が不十分なところがあるので、感想もあまり書きたくもなかったが、あまりにも世に出回っているので、あえて感想を書こうと思った。本書では、異次元緩和を続けていると国家が破綻するということを長々と紹介している。異次元緩和については、まず、ハイパーインフレとなった国々の中央銀行との数量的な議論が必要なはずだが、全然ない。そしてハイパーインフレになったドイツも中央銀行を新たに更新することで切り抜けている。そして、インフレになるのは、供給不足になるものであって需要不足ではない。

2017/01/14

[のぼる]

｢ハイパーインフレは起こる｣｢ドルのMFFを買え｣｢住宅ローンは変動から固定に｣などの主張。別にのんきに構えてる訳ではありません(いや、構えてるか)が、よく解りません。識者、カリスマ、伝説と言われている方が口々に様々な主張をされ、一体誰を信じたらよいのか。(藤巻さんに文句を言ってません)トランプによって大きく変わることもあるでしょうし。可能性としては頭の片隅に置いて、とにかく自分の仕事やるしかない。

2017/01/25

[nori]

Everybody who understand situation of debt of Japan warn risk of hyperinflation. How different is recipe to protect own assets. Why he does not refer to gold, Bitcoin? He never think about high yen risk, as exchange rate decision is political matters.

2017/10/25

[sugahata]

出口がのない戦略を続ける政府と日銀を見ていると不安になる。。この状況とハイパーインフレの到来がいまいち理解ができずさらに困る。米ドルＭＭＦや金の購入に心が動く。楽観論者とのわかりやすく噛み合った討論を見てみたい。

2017/05/26