内容説明
終わりが近づくほど、人生は楽しくなる。伝統的和食・おもてなしの専門家が余命2年半を宣告され、たどりついた「終活」よりも大切なこと。
目次
第1章 「命の終わり」と向き合う十一日間(一日目―破裂しそうな思いを言葉にする;二日目―「やっておいて良かった」を大切にする ほか)
第2章 最後の日々を整える(言葉のチカラが、心を救う;モノは、断捨離へ向かう ほか)
第3章 死は怖いことではない(死んだらどうなる?;悔いなく生きることは、悔いなく死ねること ほか)
第4章 逝くための準備(旅で最後のご縁を結んでいく;最後の感動を五感すべてで味わう ほか)
著者等紹介
小林玖仁男[コバヤシクニオ]
1954年生まれ。埼玉県北浦和の有名会席料理屋「二木屋」の主人。薪能の開催でも知られる同店は、祖父(小林英三/政治家・元厚生大臣)が所有していた屋敷で国登録有形文化財。その古い由緒ある日本家屋で、料理のみならず、和食文化を歳時の室礼にして見せるなど和の継承に努めている。店主の顔以外に、著述家として活動、絵や書もたしなむ。郷土玩具研究家、雛人形研究家でもあり、東京・目黒雅叙園の「百段雛まつり」のプロデュースをはじめ、雛による全国の町おこしにも尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
48
死を目前にした人に死ぬ事をはぐらかすかの様な事を言うのは、余り良くないのだと初めて分かった。死ぬ事が人生の完成なら如何にして死ぬかいつか向き合わないといけない日が来るでしょう。2016/11/01
のんタコス
13
特効薬も治療方法も無い難病に罹った作者の 死を受入れるまでの葛藤とカッコ良く旅立っていく為にとった行動が記されている。 誰にでも必ずやってくる「死」をタブーとしている日本には「死に対する教育」が不十分と言う意見は同感。死を「不幸、敗北」と脳に刷り込んでいる健康な人達が間違っていると。そしたら人類皆「敗北者で人生負け戦」になっちゃうね。逝く人は悲しまれるより『ありがとう』と言われた方がいい。 『死』を受入れた作者の言葉、行動に勇気をもらえた。「逝く力」は「生きる力」2019年3月22日ご逝去 合掌2020/02/14
ybhkr
5
余命宣告を受けた著者の死に関するいろいろ。わたしは死というものを肯定的にとらえているので、母の死も、わたしのことは気にしないで、好きなタイミングで逝っていいからね、って言えたことがやはり正解だったのか!と、うれしくなった。死に対する考え方にすごく共感できた。本が出版された時点で著者は存命のようだが、今はどうなのだろうか。知人女性に連れて行かれた新興宗教がなんなのか気になる。家の隣のキリスト教会ではだめだったのかな?キュープラー・ロスは実際自分が余命宣告を受けてみたら法則は全く役にたたなかったらしいが。2017/07/30
Nobuko
4
人様からいただいて読んだ本 余命宣告されなくても死というものに向き合っていかなきゃいけない年代になってきたような・・いや若くても必要なことが書かれている気もします2016/07/05
ちゃかぱん
3
・感情のやりしりはこだま。辛いとおもえば自分も相手もどんどん辛くなる。不幸だと思えばそうなっていき、この中に幸せを見つけたといえばそうなっていく。 ・死ぬ覚悟があってのみ人は自由に生きられる。(本文より)2016/06/14
-
- 和書
- クビライと南の海域世界