内容説明
疎遠になった幼馴染みの伯斗が数年ぶりに晶良の前に現れた。幼い頃に夢中になった「埋蔵金が眠る幻の村」を探そうと言う。かつて祖母からこっそり手に入れた幻の村の地図。それは晶良と伯斗の友情の証、二人だけの秘密の冒険だった。今になって一体なぜ?わだかまりを感じながらも、半信半疑で再び幻の村を目指そうとした矢先、伯斗の消息が途絶えてしまう。さらに“お宝”を狙う連中が晶良に迫り…。幻の村とは?伯斗の目的は本当に埋蔵金だったのか?
著者等紹介
大崎梢[オオサキコズエ]
東京都生まれ。書店員を経て、2006年『配達あかずきん成風堂書店事件メモ』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダイ@2019.11.2~一時休止
178
埋蔵金を求めて幻の村を探していたら・・・。2時間ドラマっぽい感じでした。2016/03/14
hiro
172
冒険小説として、主人公達の埋蔵金探しと事件が重なり合いスリリングな展開で、青春小説として、主人公達の若さと友情が羨ましく感じ、ミステリとして、誰が敵か見方かに迷いながら、261頁をフルスピードで一気に駆け(読み)抜けたという感じがした小説だった。2016/04/08
七色一味
122
読破。久々の大崎さん作品。なんですが、どうも乗れないと言うか乗り切れないと言うか。あぁ、ハラハラドキドキなんだなぁと、なんとなく他人事感がつきまとう感じ。冒頭部分の掴みも慣れなくて、違和感?甲斐武田家の埋蔵金伝説と絡めたストーリーも、あまり意外性がない。そして、多分一番の違和感は主人公の一人、晶良かな。低温のまま熱血しました、的な感じがあってどうにものれなかった。ま、あくまで個人的な感想です。お気になさらず(;^ω^)2016/08/13
みかん🍊
104
山梨の今は廃村となった隠れ里六川村にある穴山梅雪の埋蔵金探しという展開にはやはりワクワクさせられ一気読み、途中から詐欺グループや殺人事件が絡みだし、単なる冒険ものにとどまらなくなる、山中を彷徨い六川村を探しつつ詐欺グループにも追い詰められる展開はスリリングでした、山梨の地理感があまりないのが残念でしたが、埋蔵金探しはやはりロマンですね。2016/06/15
すい
103
隠れ里に埋蔵金。おおよそ大崎さんとは思えないような題材で、大崎さんとは思えないような展開を見せるストーリー。死体が転がり、チンピラが蠢く山の中、晶良は六川村を見付けることが出来るのか、大金目当ての詐欺グループから逃げ切ることができるのか。人間関係が都合良すぎるかもしれないが、そういい意図で伯斗が動いていたならば十分有り得る話。ラストははっきりしないが読後は爽やかなので良しとしよう。2016/03/26