出版社内容情報
45万部のベストセラー『一〇三歳になってわかったこと』、待望の続編。
内容説明
世界が認めた孤高の美術家、若さに媚びない姿勢とは?ベストセラー『一〇三歳になってわかったこと』、待望の続編。
目次
第1章 今までになかったことがたくさん、日々新しく生きている(真実に生きるとは、どういう生き方なのか;年寄りと付き合うのは、大変かも ほか)
第2章 昔のことのようでもあり、昨日のことのようでもある(おぼろげな記憶に残った寄席;御用聞きに来た和菓子屋さん ほか)
第3章 世の中はどんどん変わっている、自分も変わっている(年末年始は、筋書き通りに忙しい;節分で自分の内なる鬼を追い払う ほか)
第4章 ほかの生き方があったかというと、これしかなかった(涙が出そうになるのをこらえた;私を立ち返らせたニューヨーク ほか)
著者等紹介
篠田桃紅[シノダトウコウ]
美術家。1913(大正2)年生まれ。墨を用いた抽象表現主義者として、世界的に広く知られており、今も第一線で制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
143
前作が素晴らしかったので、この本も読んでみたのだが、期待を裏切られることはなかった。しなやかで強い言葉が、読み手の心を奮い立たせる。一生懸命生きて年齢を重ねたら、このような言葉が自然と出てくるのだろうか。只々圧倒されるばかりである。2章の昔のことを篠田さんが語られるところでは、古き良き日本の姿が浮かび上がってきて、ゆかしい気持ちになった。江戸っ子の美意識を表す「様子がいい」は覚えておきたい言葉だ。最後の章に出てくる「規制されない。頼らない」という言葉が、篠田さんの生き方をよく表している。2016/06/14
パフちゃん@かのん変更
77
103歳で昔のことをよく覚えていらっしゃるなと思いましたが、後ろを見ると第一章以外は1978年~2000年までに書かれた書籍から抜粋、修正したものだった。1956年、プロペラ機で初めてアメリカに行った時の話に感動した。日本人は男性1名と篠田さんだけ、あとは外国人。途中、太平洋のただなかのシェミア島という無人島で給油。その時の話。篠田さんの作品は大英博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館など世界中の有名な美術館に所蔵されている。そして103歳の現在も制作を続けていらっしゃるのがすごい。2016/07/10
Ikutan
64
『一〇三歳になってわかったこと』に感銘を受け引き続きこちらを。背筋がピンと伸びる心地で読ませて頂きました。『若さは謳歌するもので、讚美されるものではない』昨今の若者がちやほやされる風潮にビシッと。美術家として現役を貫かれていて、それでも、謙虚な姿勢を崩さない桃紅さんならではの言葉。その揺らぎない姿に圧倒されます。そして、便利さや物質的な豊かさが優先される今の世の中を嘆き憂う桃紅さん。その豊かな感性にも驚かされました。扉ページの洗練されたデザインが素敵ですね。その作品を是非、拝見したいと思いました。2016/09/15
はつばあば
56
桃紅さんからみたらまだまだ孫のような年齢。ひとりで生きる作法を知りたくて手に取った。う~ん、手も足も出ない。ずっと一人で暮らしておられたのだろう。筋が・・背中に物差しを差し込まれた気分だ。麻生さんが「年寄はいつまで生きるつもりでいるのだ」と云われたとか。大丈夫、麻生さん。戦後生まれはヘタレだから、そんなに長生きはしませんて。大正生まれと昭和の初期生まれの人達のお陰で今の日本があるのです。もう少しの辛抱です。はぁ・・段々生き辛くなっている。桃紅さん、最高年齢までその姿勢を貫いて頑張って下さい!2016/06/18
さら
35
篠田桃紅さんの『一〇三歳になってわかったこと』も先月読了しました。 特別に難しい言葉があるわけではなく、目新しい言葉があるのでもなく、だからこそ、篠田さんが生きて感じたことだから心に響くのではないでしょうか。 「たったそれだけのことで死ぬのか、と言えばそれまで。たったそれだけのことで生きるのか、と言えばそれまで。」2016/08/01
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