人生最後のご馳走―淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院のリクエスト食

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 159p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344028265
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

余命わずか3週間―。あなたなら何を食べますか?末期のがん患者14名と、彼らを支える家族、医師、スタッフの物語。臨終の間際によみがえる、美味しい記憶末期がん患者が最期の時間を過ごす淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院では、週に一度、患者が希望する「リクエスト食」を作ってくれる。一見そう豪華でもない、ありふれたメニューだが、一人一人にとっては、これまでの人生と深く繋がっている最高の「ご馳走」なのだ。本書では14名の患者が「リクエスト食」に寄せる思いを中心に、彼らを支える家族、医師、スタッフの物語を丁寧に紡ぐ。

内容説明

余命わずか3週間―あなたなら何を食べますか?最後に選ぶ食事に、その人の生きた証が詰まっている―末期のがん患者14名と、彼らを支える家族、医師、スタッフの物語。

目次

家族みんなが大好きな天ぷら
昔懐かしのハイカラ洋食
何より大好きなお鮨
リクエスト食を支える人たち1―大谷幸子さん(管理栄養士)
子どもの頃から好物の秋刀魚の塩焼き
故郷の海を思い出す鮨
作り手の心のこもったポタージュスープ
リクエスト食を支える人たち2―和田栄子さん(看護師)
夫婦の定番のお好み焼き
脂のよくのったステーキ〔ほか〕

著者等紹介

青山ゆみこ[アオヤマユミコ]
1971年神戸市生まれ。甲南女子大学文学部卒業後、アパレルで4年間デザイナー職に従事。27歳で出版業界に転職し、『ミーツ・リージョナル』誌副編集長などを経て独立。2006年よりフリーランスのライター・編集者。現在は、単行本の編集・構成、雑誌の対談やインタビューなどを中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

103
人は人生の最後に何を食べたいと思うのか、あるホスピスのリクエスト食を取り上げたドキュメンタリー。患者さんがもう一度食べたい料理を語る時、楽しかった思い出と生きる喜びを感じ、周囲の人への感謝の気持ちを言葉にされるのが印象的だった。命の最後の灯を輝かせるために栄養士や調理師の方の努力に感動し、自分や家族の最期はこんな病院で迎えたいと思った。自分にとっては、寒い冬に食べた屋台のたこ焼き、夏休みのプールの後に作ってもらった母のオムライス、温かい思い出ともに食べるそんな料理は、生きる力を与えてくれるような気がする。2021/10/25

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

103
私はあなたを大切に思っている。家族でもない者が言葉以外でこのメッセージを伝えるにはどうすればいいんだろう。『心に寄り添う』選択肢の一つとして、大阪・淀川キリスト教病院ホスピスが毎週土曜日に行っている『リクエスト食』。金曜日の午後、管理栄養士が15床の病室を訪問して食にまつわる想い出を傾聴しメニューを作成する。『最後の食事』に選ばれるのは行きつけの店のコロッケ、お金がない夫婦の定番だったお好み焼き、故郷の味……調理技術を超えたホスピタリティが可能にした特別な時間。命を全うした人たちの自分史にもなっている。2016/04/28

kinkin

99
ガンの末期になると食べものを受け付けないという認識があった。薬の副作用で食べても吐いてしまうそんな印象が強かった。しかしこの本に出てくるホスピスでは入所している患者のリクエストに応えて食事を作るという。普通病院食といえば見ただけで食欲が失せるものだ。しかし本当に好きなもの、食べたいものが出てくると表情も変わり心にも変化があるという。ホスピス患者に対してどんなことが大切なのか、ホスピスは死ぬための場所だけではないということを考えさせられた。図書館本。2016/03/01

えちぜんや よーた

90
淀キリが阪急京都線の崇禅寺駅の近くにあるせいか、入院されている方は大阪にゆかりのある人が多い。梅田、堂島、京橋など繁華街がある地名とともに思い出の食事を紹介されると、こちらも思わず唾を飲み込んでしまう。この本読んだら洋食屋さんに行って、カニクリームコロッケとかカキフライとか食べたくなりますよw2015/12/18

どんぐり

85
淀川キリスト教病院ホスピスにある成人15床の平均在院期間は約3週間。毎週土曜日、このホスピスでは患者が自分の食べたいものをオーダーできる。患者一人ひとりにとって最後の食事になるかもしれない「リクエスト食」は、すべてがオーダーメイド。この本は、栄養士と一緒に「リクエスト食」の聞き取りで病室を回り、その後著者が病室にお邪魔して、お話を聞いてまとめたもの。『私はあなたのことを大切に思っている』というメッセージが、13人の想い出とともに供された食事が、最後のご馳走として紹介されている。自分が最後に食べるとすれば、2016/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9862591
  • ご注意事項

最近チェックした商品