内容説明
日本と世界をまたにかけ、国際企業法務弁護士として働く著者だからこそ見えてくる、日本の世界における立ち位置と日本人のこれからの働き方・生き方。政治、経済、法―近年に起こった出来事に対する鋭い視点、長年働き続けるなかで湧き起こった疑問や「生きる」ことに対する思いを、あますところなく綴った、働く者の心に響くエッセイ集。
目次
経済(快適さのために支払うコスト;歪んだ日本の行く末 ほか)
政治(トップの采配が影響を与えるもの;日中関係は、世界からどう見えるか? ほか)
法(民法典論争と日本人の死生観;集団的自衛権)
人生(文章の力は千古無窮;私のフィッツジェラルド ほか)
著者等紹介
牛島信[ウシジマシン]
1949年生まれ。東京大学法学部卒業。検事を経て国際弁護士に。牛島総合法律事務所代表。専門は企業合併・買収、一般企業法務、会社・代表訴訟、ガバナンス(企業統治)、保険、知的財産、国際訴訟、雇用・労働など。97年発表のデビュー作、小説『株主総会』がベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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4
冒頭牛島さんの日本に対する愛着や良さに関する言及がされていて外国から帰国すると日本は他国と比較するととても清潔で治安もよく過ごしやすいということは私も感じるところです。 内容はタイトル通りの感じがします。 国際派弁護士が日本について感じたことや外国人との交流で得られた知見で日本が国際社会のなかでどのようにしていくべきなのかグローバル弁護士のお話をお聞きする機会なんてなかなかないので貴重な時間でした。2025/04/19
Kazuo Ebihara
2
著者は、グローバルに活躍する弁護士で、 企業合併、敵対的買収、様々な国際訴訟を解決してきた。 多くの企業小説も著している。 本書では、昨今の日本の政治、経済、法律、 生き方などについて静かに語った。 『月刊ザ・ローヤーズ』と『Business Law Journal』の 連載エッセイを纏めたもの。 まっ、作家の余技だな。 他の書籍からの引用が多すぎる。 「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」、 「遊説で正体見たり、彼おバカ」だね。 これ、特定秘密保護法違反かな(笑)。危ねぇ危ねぇ。 2014/12/12
ともりん
1
一度講演を聴き拝読。牛島先生の人となりを少しだけ垣間見れたように思う。 目の前のことに全力を尽くす。一流の流儀。2016/04/17
こみこ
1
日本は良い国であるはず、と思いました。つまるところ、この世にある限り人は、生涯にわたって生きる心構えを学ばなければならないのである。2015/05/10
Lila Eule
1
著者の現代社会を知りたいとの読書を通じての思索の紹介でした。現代社会の正体が暴露されているものではなく、著者が現代社会の正体を知るために重ねた読書と触発された思考の紹介本でした。 日本は西洋的近代化に成功した最初の非白人国で西洋的近代に相当程度共感することができるが、西洋の植民地となり、勝手に国境線を引かれた人々は西洋的近代化に日本人のように権威を認めず、尊敬心を抱いていないだろうと。イスラム、ヒンズー、共産しかり、核心かと思います。日本は、いずれも解せる国と自覚して行動すればもっとよくなると思いました。2015/02/15




