内容説明
私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。
著者等紹介
桐野夏生[キリノナツオ]
1951年金沢市生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞受賞。同年『OUT』英訳版で日本人初のエドガー賞候補となる。さらに05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、11年同作で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
543
タイトルは頗る魅力的だ。夜の底の深くまで沈潜してゆく物語を想像し、大きな期待を寄せていたのだが…。結果は肩透かしであった。まず、他の読者のレビューにもあるように結末がなんとも味気ない。また、舞子の手紙の相手である七海も思わせぶりなばかりで実態は存外に平凡だ。それはまた、舞子の母親や舞子自身の境遇そのものにもあてはまり、さんざんに謎めかしたわりには、さしたる意味を持ってはいなかったという結果に終わる。つまるところ、本作は所詮は構想倒れに終わったかと結論付けられてしまうのである。2019/04/22
starbro
279
久々、桐野Worldを堪能しました。帰りの電車で思わず数駅乗り過ごしてしまうほど集中して読みました。女性の主人公グループの物語は秀逸です。2014/10/29
あすなろ@no book, no life.
174
国籍もなくIDもパスポートも持てず、不法滞在している難民と同じ。本人の意思と関係なく、日本国籍なくナポリで暮らす不遇な物語。チョット毛色変わった桐野作品。惹き込まれ、早いテンポで読了。前にチョットだけ下車したナポリを思い浮かべたが、もっと違うナポリを描く。日本国籍なく、若しくは逃亡という形で海外にいる日本人はどのぐらいいるのか?想像つかない世界。ただ言えることは、自ら招いた運命に子の運命を曲げさせることはしたくないと思う。如何でしょう?更にラストのように、日本はファジーな存在には生きにくいとされたくない。2015/03/19
barabara
151
何とも日本にて安穏と暮らしてる私には想像もつかない話だった。しかしそこは大家、一流の流れをもって読む者を巻き込んで行く。かなりショッキングな場面も出てくるが、普段私達平和な日本人が触れないで済むのが有難いともズルいとも思える、それほど凄惨な経験をしている若者がいるということ。かたや楽しく平和で(対外的には)豊かに暮らしている若者の生活を一切経験していない三人の女子中心に話は進んでいく。結末はあれ?ともなったが、他を知らなければ…そうなるのも必然なのかもしれない。72014/10/29
スパシーバ@日日是決戦
138
C (2014年) 「あたしの名前は、場所によって、年齢によっていろいろと変わるのです。それとあなたとの共通点が二つあります。自分の父親がどんな人か知らないことと、海外にずっと住んでいることです」。ある女性に投函された11通の手紙(投函されなかった1通の手紙を含む)、そして2通の返信。日本の某宗教団体の××や、某革命組織の××がモデルになっていると思われるが..。自分のルーツが知りたいと思うのは至極当然のことだが、生まれた国や親は選べない。「後ろを振り返る暇があるなら前を向いて突き進め!」。2016/04/15
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