内容説明
旗本小暮家の次男・京四郎は道場からの帰途、妻恋坂で野犬に襲われていた近家(巻枝家)の娘・ふさを助ける。いつの間にか大人の女性に成長していたふさを面前に戸惑いつつも強く心を惹かれる京四郎。以来二人は妻恋坂で密かに逢瀬を重ねる。だが、巻枝家は当主の放蕩が祟り没落。ふさは吉原へ売られる身に。京四郎はふさとの関係を長兄から疎まれ、小暮家を出奔。やがて吉原へ通う金欲しさに辻斬りを重ねるようになる。「生き地獄」に身を沈めた二人が最後に辿り着いた安息の地とは…?悲恋の底に潜む愛の本質に迫る時代小説。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年「剣の道殺人事件」で第36回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
132
鳥羽作品で初めてかな、妻恋坂でのほんの些細なきっかけから、苦界に身を沈めた人と思いを遂げるために、辻斬りを重ね悪の道に没し、情死する悲恋物語だがビックリ、やはり鳥羽作品は恋物はあっけらかんと豪快であって欲しな~。2014/11/26
あかんべ
12
剣豪小説がほとんどの鳥羽さんの珍しい恋愛かと思ったが、バカな男女としか思えない。こうした情や男女の心理物語はあまり上手でないようだ。せっかくの単行本なのにもったいない。2014/10/29
いつでも母さん
7
題名が表すので結末は想像出来たが、鳥羽作家、剣もありつつの悲恋物。ふさが切ないが、今回は私には共感できない作品だったなぁ・・ラスト京四郎はあれはあれで多分幸せだったのだろう。が、やはり鳥羽作家にはビシッと剣豪ものでお願いしたい。2014/10/18
toshi
7
鳥羽亮には珍しい恋愛物語。 幼馴染の京四郎とふさが恋に落ちるが、様々な事情からふさは吉原に身を沈め、京四郎は辻斬り強盗で金を得ては、ふさのもとに通い続ける。 その後の展開は、各章のタイトルから予想できるとおり。 それなりに読ませるけれど、ちょっと薄っぺらな印象。2014/09/27
真理そら
5
介錯人・野晒唐十郎シリーズから読み始めた作者の恋愛ものなので読んでみた。若い二人に共感できないのはなぜだろう。もちろんトシのせいだろうなあ…。2017/12/31




