内容説明
「この世の中の一番の博打は、株だ」最愛のベティの妊娠と渡米。社内を揺るがすスキャンダル。心に虚無と焦燥を抱える梨田雅之は、ある決意を固めていた。会社を辞めて、己の才覚で生きていく―。彼が求めていたのは浮ついた自由などではなく、身を焦がすほど熱中できるなにかだった。そんな折に出逢った一丸といえ男。胡散臭いが、梨田を惹きつけて止まないオーラ。一丸は梨田に言う。「株の金融取引の仕組みを教えてやる」と。ひと晩で数百万が飛び交う麻雀でさえ平然としていた梨田だが、一丸が動かす金の額が億単位と知り、興味を持つ。そして、株の世界をとことんのぞいてやると決意する。病葉・梨田雅之を待つのは破滅か、栄華か?
著者等紹介
白川道[シラカワトオル]
1945年北京生まれ。一橋大学卒業後、様々な職を経て、80年代バブル期に株の世界に飛び込み、大いなる栄光と挫折を味わう。94年、自身の体験を十二分に生かした『流星たちの宴』で衝撃のデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田太郎
48
どんなキャラだったかわからなかったりするが、それはそれで読んでたらなんとなくわかったような。不良な島耕作的な位置付けではある、自分的に。2014/09/01
myunclek
18
これで最終巻かと勝手に思っていたけど、まだ続くよう。気分的には、何となくもういいかなって感じになってしまった。このシリーズが白川道の自叙伝もどきであるとするなら読み進めるにつれ、やる事なす事が鼻につき出した。白川道本人にすら醒めてしまいそうで嫌な感じ。2015/04/06
Book Lover Mr.Garakuta
16
図書館本:速読。再読。面白かったけど。ギャンブル依存症に嵌ると怖いなと思う。2020/12/18
Rie
16
病葉シリーズ。会社という組織に馴染めずにいる梨田。丁という男との出会い。ヒリヒリするような博打。株の裏の世界を知りたいと、あるきっかけもあり退社を決める。一方でベティとの今後にも頭を悩ますが…。梨田の悩み苦しみ、けれどどん底ではなく漂いながらもけして沈まない加減がうまい。人としてどうなんだと思うところは多々あるけれど姫子ママとの語らいは何故か落ち着く。梨田の今後を最後まで見届けたい。2014/08/31
Book Lover Mr.Garakuta
8
それなりに楽しめる本。ギャンブルにかける話だ。2019/07/07