内容説明
外資系証券会社勤務時に起きた国際金融ビル爆破事件で親友を失った公認会計士・岸一真。生きる気力をなくした彼に舞い込んだ仕事。それは海外のプライベートバンクで発覚した裏口座の持ち主調査だった。その裏口座にはなんと1000億円近い大金が預けられていた。M&Aや投資に関わってきた現役・税理士が描く、エンターテインメント大傑作!!
著者等紹介
宮城啓[ミヤギアキラ]
1960年生まれ。早稲田大学卒業後、世界四大会計事務所の一つに税務コンサルタントとして入社。国内大手証券会社でIPOコンサルティングやプライベートバンキングに関わる税務業務に従事した後、税理士法人を設立し代表税理士に就任。企業の税務顧問や会社経営者の資産税・財産コンサルタントとして活躍。その傍ら、税務関連の書籍の出版や、上場企業のMBO第三者委員、買収防衛策独立委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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薦渕雅春
28
帯に「この本には、実行可能な金融完全犯罪が描かれている。ーーー森永卓郎」とある。確かに 明かされてみれば、なるほど と気づく、そんなに複雑でもないトリック。ああっ、と納得。1000億円が横奪された史上最大のマナーロンダリング、犯罪の謎解きは面白い。ただ、終盤に ドタバタと解決されて行く、そこで初めて色々な条件が提示されて行くような、チョッと それはありかなぁ との感。まぁ 1作目のようだし、次の作品が出れば読んでみたいとも思う。似たようなストーリーでは 橘 玲 さんの『マネーロンダリング』があったかなぁ。2018/03/13
やっち@ハテナ
12
マネーロンダリングの方法が描いてあるなかなか、難しい内容だけど株の空売りで利益を上げる。一般の方では無理。でも、ここまでしてもバレてしまうんだね信用取引は保証金の約3倍で取引できますが株を保証に入れてたら約3.5から4倍の取引が出来ます。ハイリスク.ハイリターンなので運用注意! やってみれば簡単!今は、不動産経営をするより東証reitがオススメ2014/07/13
アルカリオン
11
税理士による業界知識系小説。文庫では『財務捜査官 岸一真 マモンの審判』と改題。ストーリーに力がなく、中盤で興味をなくしてしまった。以降流し読み。個々の文章がおかしいわけではないし、「ここの書きぶりが明らかに稚拙」というような箇所も特にはないのだが。2022/03/03
ノリピー大尉
10
欧州のプライベートバンクが査察を受け、日本人名義の口座に1000億円の資金が眠っていることが分かった。国外に移転した記録がないことからマネーロンダリングであることは明白だった。金融トリックを使った陰謀と銀行家一族の秘められた過去に引き込まれ、ラストまで気が抜けない。「富めるものと貧しきものがあるだけです。他には何もない」(314ぺージ)2014/05/18
コリディ
9
7点。雰囲気はある小説だが、内容はちょっと薄いかな?牽強付会?でももう少し読んでみたい作家さんです。2019/07/05