目次
人とつき合う
分別を身につける
歩み続ける
人間性を知る
友を大事にする
愛をはぐくむ
教え、教わる
世の摂理を知る
著者等紹介
グラシアン,バルタサール[グラシアン,バルタサール] [Graci´an,Baltasar]
1601~1658。スペインの哲学者、イエズス会修道士、著述家。その箴言集は道徳哲学の集大成として、本国スペインだけでなく、欧州各国で高く評価され、ラロシュフコー、ヴォルテール、ニーチェ、ショウペンハウエルなども大きな影響を受けている
齋藤慎子[サイトウノリコ]
同志社大学文学部卒。広告企画制作会社、広告代理店勤務を経て、フリーランス翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いっしー
23
スペインにおけるバロック文学期の奇知主義の代表者で、後のニーチェ、ショウペンハウエルなどにも影響を与えた著者。特に若い人たちへ語りかける195篇。ものの見方は自分次第(世の中をどう見るかは、自分の心の鏡に映っている自分自身の姿にほこならない)、英知は残る(燃えさかる薪は今日は家を暖め、明日は田畑を肥やす灰となる)など、これから世の中をいきていく若者にこそ読んで欲しい一冊。2016/06/16
桜子
16
ラロシュフコー、ヴォルテール、ニーチェ、ショウペンハウエルの哲学者や思想家に影響を与えたバルタサール・グラシアンの195篇からなる若者版、「賢人の知恵」が通常版です。1篇ごとも短く、小難しい言い回しは一切なし。「分別を身につける」章が個人的には好きでした。若者版と言っても、大学生の1日の読書時間が0分と5割超えしている以上は、何人がこの本を手に取るのかも気になる。2018/06/08
さくら
4
深いことばが数多くおさめられている・・人生の伴侶を選ぶ時-相手の長所や能力ではなく一生見守ってくれるかどうかで判断する事。。。至極当然ですわ^^今だから思うのかな^^;2014/02/22
sibafu
4
17世紀の著者によるためになる言葉集。初出やどういった状況での記述や発言か気になるところだけど、実際、ためになるような身にしみる言葉が多い。例えば「122 過去」の「(前略)変えられないのは、自分の過去だけ。」や、「172 真実は受け入れ難いもの」の「真実を受け入れるより、嘘を信じるほうがたやすい。」など。簡潔に物事の正鵠を得る言葉の数々。「賢者」という理想像が著者にとって、著者の父親であることが多いのが面白い。神を信じている様子はうかがえるけど時代の割に、意外と宗教性が薄い。2013/04/30
Nao
2
全体的に見るとありきたりな内容だったが、言葉の比喩表現が素晴らしいと感じた。その表現のおかげで、人によっては著者の伝えたい意図以上のものが汲み取れるのではないだろうか。2013/09/03