内容説明
報われない努力はあっても、救えない人生はない。新宿歌舞伎町で、24時間年中無休の駆け込み寺に舞い込む人生のトラブルや問題は、壮絶なドラマを経て解決される。
目次
第1章 自立する―親と子のもたれ合いに終止符を
第2章 取り戻す―束縛や虐待から逃れる
第3章 恋愛する―思い通りにしようとしない
第4章 終活する―老いきってしまう前の準備と覚悟
第5章 仕事と人間関係に格闘する―半歩ずつでも前へ進む
第6章 今日を生きぬく―心の目詰まりをなくそう
著者等紹介
玄秀盛[ゲンヒデモリ]
1956年大阪市西成区生まれ。在日韓国人として生をうけ、両親の離婚などで、4人の母、4人の父のもとで育つ。成人後は不動産やサラ金など様々な事業を興した。2000年、白血病の保菌者であることが判明。それを機に過去と決別し、2002年、NPO法人「日本ソーシャル・マイノリティ協会」を設立。暴力や金銭トラブルなどさまざまな問題を抱えた人たちを救済する「駆け込み寺」としてボランティア活動を行う。2012年公益社団法人日本駆け込み寺に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西
34
人のことなら冷静に最善策が見つけられるのに、自分のこととなると、自ら複雑にしてしまう。答えに気付いているのに気付かないようにするというか。その時邪魔しているのが見栄とか執着なんだろう。解決策を実行することよりも、悩んで立ち止まることを選択してきたのは、そのうち誰かが勝手に(私が頼むのではなくその人が勝手に)解決してくれることを期待していたのだろうと最近気付いた。自立できている人は、自分で解決できない困難に直面した時、人に正しくお願いをし、そして感謝することができる人だと思う2017/07/14
バニラ風味
19
義母は、新聞に掲載されている人生相談的な掲載を話題にすることが多かったのですが、私は正直、そんなに興味ありませんでした。そんな私が、この本を手に取ったのは、このタイトルのせい。「悩み方が違ってる」って…。ページをめくってみて、「現代にありそうな悩みだ」と他人事に思いつつも、その対処に感心しました。悩み事に直視していなかったり、逃げたりしても、機会を作り、他人に聞いてもらうことで、解決されることがなんと多いことか。自分に直接関係がなくても、実際の対処の一つを知ることが、何かの役に立ちそうです。2016/06/12
みか
7
読みやすい。みんな悩みを抱えて生きてるんだ。いい塩梅をはかるのが難しい世の中になったのかもしれない。充実感とか幸福感とか、それぞれが感じるもの。 前を向いて明るく楽しく生きたい。2017/01/24
しゅんぺい(笑)
4
駆け込み寺をやってる著者さんがこれまで請け負ってきた相談のエピソード集。内容がタイトルとかけ離れてるような気がしたし、だいぶソフトな内容に抑えられているように感じたので、たぶんこのひとのすごさを感じるにはほかの本をあたってみたほうがいい、のかな?2015/12/17
Ihara Ryo
4
新宿でかけこみ寺というNPOをやっている玄さんの話。 悩める人達に生きる力を与えたストーリーに感動しました。2013/03/31