内容説明
LIBORの不正、ユーロ危機、TPP、デフレ、政治の迷走、原発、尖閣諸島、オリンパス…。混迷を深める現代に生きる日本人は不幸せだと言う奴がいるが、余計なお世話だ。日本経済・企業経営の最前線を見守り続けてきた最強弁護士が、日々の考察と実体験から導き出す、働く人へ向けた「新・幸福論」。
目次
経済(日本経済の行く末;ユーロの行方 ほか)
政治(菅政権の企みと企業性悪論への警鐘;新しい民主主義の形 ほか)
社会(オリンパス問題はあなたの問題;日本人は誇りを取り戻せるのか ほか)
法(「ローヤリング」について;日本の弁護士は世界進出できるのか? ほか)
人生(震災被害者にとって私のしていることの意味;何に生きる価値を置くか ほか)
著者等紹介
牛島信[ウシジマシン]
1949年生まれ。東京大学法学部卒業。検事を経て国際弁護士に。牛島総合法律事務所代表。専門は企業合併・買収、一般企業法務、会社・代表訴訟、ガバナンス(企業統治)、保険、知的財産関係案件、国際訴訟など。オリジン東秀に対するドン・キホーテの敵対的買収におけるホワイト・ナイトであるイオン側弁護士、王子製紙による北越製紙に対する敵対的買収における北越製紙側の弁護士、TOCに対するダヴィンチ・アドバイザーズの敵対的買収におけるTOC側の弁護士として、いずれも成功に導いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
7
平和に暮らしたい.それは数多の国の人々が望んでいることであろう.静謐な環境というのは,本来誰にでも得られるはずのものであるが,同時に何よりも贅沢なものにもなってしまう.2013/01/17
T坊主
5
国際派弁護士として活躍されている氏が多忙な中、多くの本を読まれている事が、この本から滲みでてくる。1)金融が民主的に運営されてうまくいった歴史は存在しない。2)危険は好んで求めるべきもので、死と隣り合わせであるからこそ、生きている価値があると考えて、そう実行する人がこの世にいる。3)人は自分の人生でありながらも、その大部分を自らコントロールする事は叶わない。人の人生の大半は外側で決められ与えられる。好みに合っていれば幸せな人生を送ることができることになり、反対であれば、不幸なあるいは戦い続ける人生になる。2013/09/25
壱萬参仟縁
2
確か新聞広告に大きく載っていたので、コレか、と思って借りてきた。「民主主義は、言われているほどに実質において行われているのか」(9ページ)。この疑問は、この間の国政選挙で低過ぎた投票率をみればわかること。形骸化している感がある。これではダメだ。日本経済の今後の動向予測もまた、格差社会で紙一重の差で人生格差に直結するのが国家の行く末も同様だと思うと背筋が凍る。中野剛志氏を評価しているのは同感。人生で自分が自由に使える部分は意外に少ないとの指摘は、人生は短いことの裏返し。3.11で人生を狂わされた人に共感を。2013/01/09




