内容説明
藩の運命を左右する領主の落し胤。その存在を察知した輩が、権力を求めて蠢き出す―。出雲国千歳藩の西の端に位置する鳥越村。その村にある郷蔵の差配役・大月慎兵衛と配下・矢島重三郎には、それぞれに愛息がいた。慎兵衛には、厚い胸板に太い腕、大柄で腕力が自慢の寅之助。重三郎には、小柄で痩身、病がちだが、利発な小太郎。二人はまるで兄弟のように育てられたが、そこには慎兵衛と重三郎の人知れぬ願いが隠されていた…。
著者等紹介
米村圭伍[ヨネムラケイゴ]
1956年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。97年「安政の遠足異聞」で菊池寛ドラマ賞佳作入選。99年「風流冷飯伝」で小説新潮長篇新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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椎名ゆき
13
勉強はからっきしだが腕っぷしは強い寅之助と、ひ弱だが勉強はよくできる小太郎。その2人が田舎を出て藩校に入ったことで色々な思惑を抱えた人たちが動きだす。――まだ上しか読めてないけどどっちが双葉姫様の弟なのか気になる!ただ時代が時代だし仕方ないとは言え、大人の勝手に振り回される子どもたちが可哀想。出てくる人たちが多く、何回もちょこちょこと出てくるから、覚えられなくて混乱する。2012/10/05
八子@ちょっと復活
11
僻村で育った小太郎と寅之助、どちらが御落胤なのか?という謎を巡って話が展開する。主人公二人はもちろんだが、周囲の陰謀の方にも焦点が当てられていて脇役も魅力的。読んでいて楽しく、あっという間に引き込まれてしまった。真相が明かされるか?というところで下巻に続くので気になって仕方ない!しかしこのイラストは予想外だった……。2012/09/29
あかんべ
7
時代小説によくある御落胤もの。上巻は本人?が事情を知るところで終わっている。いやでも下巻に手が伸びる。気になる人は家老の息子の高宮淳一郎。物語のキーマンになるのではと予想するがどうだろう。2012/09/26
蕭白
6
久しぶりに再読。2018/09/21
蕭白
6
待望の新刊です。コミカルな時代小説を期待していた私にとって、この表紙イラストは正直期待外れでした。語り口調も『風流~』や『退屈~』のような講談調ではなく、残念なところがまず目に付いてしまいました。ところが、いざ読み始めてみると、あっという間にその世界に引きずり込まれていきました。上巻では主人公たちが田舎から城下へ出て行き学ぶ中で、自分たちを取り巻く因縁を知らなければならなくなるまで、が描かれています。スピード感たっぷりでテンポよく展開するさまは、さすが!という感じです。早く下巻が読みたいです。2012/08/27
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