内容説明
震災のさなかに開催された春の甲子園で、被災地・仙台から出場した東北高校。何度凡退しても、どんなに点差が開いても、最後まで全力疾走を貫いた。寒さに震え、空腹に耐え、心痛を味わいながらも、快く送りだしてくれたふるさとの人たちに、少しでも恩返しができるように。多くの人と励まし合い、支え合うことで、必死に生きぬいた若者たちの日々。
目次
第1章 夢を追っている途中で
第2章 緊張と葛藤
第3章 甲子園での戦い
第4章 練習より大切なもの
第5章 恩返しの勝負へ
第6章 僕たちの未来
著者等紹介
戸塚啓[トツカケイ]
1968年神奈川県生まれ。法政大学法学部卒業。サッカー専門誌編集者を経てフリーのスポーツライターとなる。2002年より大宮アルディージャのオフィシャルライター。メールマガジン「戸塚啓のトツカ系サッカー」を更新中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すぎねえ
1
涙にも「表面張力」というものがあって良かった。読み始めから読み終わりまでずーっと、いつポロリといってもおかしくない状態で読んだ。別にお涙頂戴の人情論でもないし、逆に涙禁止の根性論でもない、努めてフラットに書かれたルポだと思う(テレビ番組を書籍化)。大震災を超えてあの春甲子園に出場した東北の高校は彼らだけではないし(光星学院)、夏の大会なら尚更。それぞれの野球があるし、被災してなお大会を目指すのは野球だけでもない。それやこれやをひっくるめて、おいらは甲子園で見られる高校野球がやっぱり大好きだ、と思った。2013/04/25
勝手に読んだYA本つぶやくBOT
0
2011年3月、私立東北高校は選抜野球大会直前に、東日本大震災に見舞われた。東北が混乱する中、選手たちは「大会に出場してもいいのか」と迷っていた。地元の人たちの後押しもあり、「東北の人のために‟全力疾走、全力プレー”の姿を見せよう」と出場を決める。練習不足、葛藤、緊張の中で、彼らはどのように選抜を戦うのか。2017/09/01
ホリエンテス
0
震災という大きなものに大して現地の高校生がどうやって対峙したのか。結果はドラマのようにキレイでは無いけれど、それでも人生は続いていく。2014/06/17
ふかし
0
『東北高校野球部、震災の中のセンバツ』震災を経て、野球ができることに感謝の念を強く強く抱いた部員達。彼らの考え方の変化とその行動を読み、僕自身大切にしたいものをもう一度考える機会になった。2012/08/27
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