内容説明
過去を追わない、未来を願わない。今、この瞬間の幸せを感じよう。肩の力を抜いたとき見えてくる心が満たされるヒント集。
目次
第1章 「がんばる」生き方は不幸を招く(問題に直面したら「生き方」を考える;プロの生き方を真似しない;政治、経済の問題と自分の生き方をわけて考える;悪人になって生きる;欲を少なくする)
第2章 仏教的問題解決法のすすめ(問題に直面したときにどうするか?;人生の危機を乗り越える;負け惜しみを言わない;「幸福」だけを見つめる)
第3章 本当の幸福を手に入れる(世界の価値観から抜け出す;「妄想」しない;アホになる)
第4章 あなたのまんまで生きる(苦しくなったときには?;「もっと」をやめる;今、この瞬間を生きる)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年大阪府生まれ。宗教評論家。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。気象大学校教授を経て、大正大学客員教授。「仏教原理主義者」を名乗り、本来の仏教を伝えるべく執筆、講演活動を中心に活躍。また、仏教以外の宗教もわかりやすく語り、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
111
あきらめるは、「諦める」ではない。本来は「明らめる」からきている言葉である。だから、あきらめるは物事をあきらかにすることを指すのだといいます。そして、筆者はあきらめる生き方を選ぶことがうまくいく秘訣であるというのです。きっと、大部分の人は、この話に眉をひそめるはずです。子どもの頃から、頑張れ、頑張れと励まされ続けているはずですから。でも、僕のようなひねくれ者は、そんなのは幸せではないと思ってしまうのです。だって、がんばる人生の先には、がんばり続ける人生しかないのですから…。2015/03/30
うわじまお
45
人生をがんばるな、あきらめろ。諦めろではなく、人生に不要な頑張りを明らかにせよ。そして、明らかになったそれは頑張ってはいけない。もしもリストラされたら、会社を爆破する、売春して稼ぐとか考えよ。過激な作者のあおりがおもしろく、そしていろんな役立つ仏教の教えも学べ、とても勉強になったと同時に、少しだけ気持ちが楽になりました。つらいときにおすすめの一冊かと。2019/05/10
月乃雫
40
友人がひろさんの話は、目からウロコといっていたので買ってみた。確かに「あきらめること」は、お釈迦様の教え?仏教では「がんばる」のは悪「あきらめる」のは善とか過激な発言にも驚き!ながらも視点を変えると見えてくる世界も変わるかもと思えた。私も昨年父を亡くしてから、少しだけがんばるのをやめた。本中にあった「誰でもそのまんまでしか生きられない」必ず来る死に、少し肩の力を抜いて生きてみたいと思った。がんばることを自分に課してきた私が、すぐに変われるわけはないのだけれど、がんばることを一つやめただけでも心が軽くなった2015/08/19
黒頭巾ちゃん
33
「人生は苦であるから、今を幸せに感じて生きよう」としています。だから、「あきらめる」のです。だから、「少欲知足」でいいのです。前者の反対は「がんばる」です。「我を張る」のです。疲れませんか?大事なものを犠牲にしていませんか?後者の逆は「持てば持つほど欲しくなる」です。今の常識はマスコミや資本家によって作られた私意的なものです。離れて肩の力を抜いて生きていこうというのが趣旨です。我慢して頑張って無理して楽しんで本当に幸せなのか私は疑問です。2013/10/04
江口 浩平@教育委員会
26
【生き方】ひろさちやさんの本を読むと、まあいいかと肩の荷が下りる思いがする。頑張るのは悪、あきらめるのは善。世間が言っていることとは反対のものさしだが、これを一つ自分にもっているだけで、どれだけ生きやすくなるだろうか。自分を受け入れているからこそ、「ちょっとがんばってみようかな」という気持ちも自然とわいてくるのだろう。こうあらねばならないという世間の押し付けをはねのけて、自分が楽に感じられるように日々を過ごす。2022/11/02