内容説明
「私が死んだ後の片づけの見積もりを取っておきたいのです」余命宣告を受けた50歳男性、大企業を退職後、孤立死に不安を覚える66歳男性、子供がいるのに死後の段取りを行う93歳男性、元気なうちに“人生の大掃除”をする85歳女性、夫に死なれた直後に被災して不安な日々を送る68歳女性。日本初の遺品整理屋が受けた100件近い「事前見積もり」の相談から見えてきた今を生きる私達が抱える切実な問題とは。
目次
はじめに 「死んだ後の片づけの見積もりを取っておきたいのです」
事前見積もりをご相談される前に(1)(なぜ遺品整理の予約を歓迎しないのか?―「それで安心できるなら、見積書を書かせていただきます」;死後の準備をなぜ行うのか?―「これで安心して死ねるわ」 ほか)
事前見積もりのご相談から見えてきたこと(1)(初めての事前見積もり訪問―誰にも依存せず、自立して生きてきた元看護師長(70歳女性)
自分のことは自分の責任で…?―全盛期にはスナック5店経営、人一倍プライド高く生きてきた(69歳女性) ほか)
事前見積もりをご相談される前に(2)(遺言書はお書きになりましたか?―「いよいよ最後と認めることになるので、踏ん切りがつかないのです」;献体や尊厳死の希望者は意外に多い?―「最期を漠然と迎えたくない」 ほか)
事前見積もりのご相談から見えてきたこと(2)(通帳の残金を見ながら生きているの…―金銭面で迷惑をかけてまで長生きしたくない(70歳女性)
戻ってきてしまうお誕生日カード―ご遺族からの連絡がない限り、データの中で生き続ける ほか)
あとがきにかえて―「大丈夫!天国には請求書は届きませんから」
著者等紹介
吉田太一[ヨシダタイチ]
1964年生まれ、大阪府出身。運送会社に勤務後、28歳で引越し運送業者を始め、その後日本初の「ひっこしやさんのリサイクルショップ」を開業、メディアの反響を呼ぶ。2002年、「天国へのお引越し」をキャッフレーズとした日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立。東京、名古屋、富山、大阪、福岡、北海道、北九州、そして韓国に支店を構え、年間1500件に及ぶ遺品整理サービスを提供している。本業以外に、孤立死を防ぐためのDVD制作や、講演活動などを精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Amy
ライアン
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
Humbaba
104ちゃん