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ハマスの息子

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344019997
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

内容説明

裏切りかそれとも愛なのか!?憎悪、陰謀、拷問、自爆…中東を揺るがす恐るべき秘密の数々が今白日の下に。

目次

捕われの身―一九九六年
信心の梯子―一九九五年~一九九七年
ムスリム同胞団―一九七七年~一九八七年
投石―一九八七年~一九八九年
サバイバル―一九八九年~一九九〇年
英雄の帰還―一九九〇年
過激派―一九九〇年~一九九二年
煽られる激情―一九九二年~一九九四年
拳銃―一九九五年冬~一九九六年春
暗黒の夜―一九九六年〔ほか〕

著者等紹介

ユーセフ,モサブ・ハッサン[ユーセフ,モサブハッサン][Yousef,Mosab Hassan]
1978年、ヨルダン川西岸のラマッラでイスラム教の家庭に生まれる。父親のシェイク・ハッサン・ユーセフは、イスラエルへの自爆攻撃などで国際的に知られるテロリスト集団「ハマス」の7人の創設者のひとりである。1987年に始まった第一次インティファーダでの投石など、少年時代からパレスチナ人の抵抗運動に身を投じ、イスラエル軍に捕えられ投獄・釈放を繰り返す。獄中で見たハマスの実態に衝撃を受ける。その後、イスラエル総保安局シン・ベットに協力し、シモン・ペレス外相(現大統領)の暗殺計画の阻止をはじめ、多くの無辜の市民の命を救う

青木偉作[アオキイサク]
1965年、東京生まれ。第一次インティファーダの始まった1987年にイスラエルに渡り、その後湾岸戦争などを体験。イスラエル・ヘブライ大学社会学部国際政治学科卒業後、日本の大手新聞社のエルサレム支局記者助手などを経て、現在はヘブライ語翻訳家、中東問題研究家として活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kamakura

6
イスラエル軍のトップが「ハマスは思想だ。根絶できない」と述べた理由は、この本を読んでわかった。司令塔がはっきりしない、「イスラエルの存立を認めない」人たちがハマス。どんなに殲滅作戦をやっても終わらない。むしろ肉親をイスラエル軍に殺されたパレスチナ人が、次々とハマス(的)になっていく、ということだろう。一方、だからこそ永久にパレスチナ人を殺し続けるのだ、というイスラエルの開き直りにも通じる。著者がスパイになった理由がハマスの無差別テロの阻止にあったとしても、イスラエルのテロには目を瞑っているのではないか。2024/09/01

ばぶでん

5
こんな奇想天外な話が実話であるだけでも驚異的。昨今のガザ、ヨルダン川西岸での惨状を見るまでもなく、イスラエルに過酷な仕打ちを受けたパレスティナの若者としてはイスラエルを激しく憎んで当然だし、ましてやハマス創設者の息子となれば猶更であろう。しかし、ハマスや暫定自治政府の腐敗ぶりを目の前にして、汝の敵を愛することでしか解決できないと悟り、キリスト教に回心し、イスラエルのスパイになっていったという著者の心の変遷は、大変興味深かった。イスラエルとパレスティナ双方が強硬派を抑え、2国家共存が達成されることを願う。2023/12/14

Miko

5
★4つ。作者の特別な立場(ハマス創立者の息子)ゆえに知り得た・体験し得たことが書かれ、それによってこの地域に対する一般的な見方がいかに不適切であるかを感じました。内部の人の感情はもっと複雑で激しい。イスラエルとパレスチナの和平は難しいことは伝わってきた。2023/11/04

偽教授

2
アメリカに亡命したハマス元幹部の書いた本。パレスチナ人の腐敗について内側から切り込んだ資料は珍しい2014/02/18

muh

1
日本で生活をしていると、理解することが難しい中東問題。著者はそれを一番内側にいた者として描いているがゆえに、いままで理解しえなかった彼らの思想や実態の一端、そして同じ人間としての姿を読者に考えさせてくれる。ハマスの指導者も、イスラエルのスパイも、悩める一人の人間である。読んで本当によかった一冊。彼の家族や友人は今どうしているのだろうか…。2015/05/31

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