内容説明
今、いちばん大切に人に贈りたい―。インターネットで燎原の火のように広がり続ける、「原子力発電」を全ての人に問いかける感動のメッセージ。
著者等紹介
飯野賢治[イイノケンジ]
1970年東京生まれ。『Dの食卓』や『エネミー・ゼロ』を代表作に、全世界でゲームソフトウェアを出版、200万本以上のセールスを記録した。2001年からは、コミュニケーション設計を中心に、サービスや商品の企画、ブランド開発等の業務を行っている。近年ではTwitterの日本マーケティングを担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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michi
7
ブログで読んで好きだった文章。父として、ちゃんと意見を言わなくてはいけない、けれど押し付けるのではなく自分で考えなさい、というスタンス。ああ「息子」の父なんだな、と感じた。「また、話そう」が果たされなくなった早逝が悔やまれます。2013/03/16
くろ
4
「みんな」になると、「じぶん」がうもれる。原発問題以外でも。わたしは自分で考えているかなぁ。2012/09/08
どっち
4
原発に対する意見というのは、ひとりひとりの価値観によって異なってくる。持っている知識、生き方、環境、家族・知人友人、仕事、人類の未来…など、これらが複雑に絡み合って原発に対する各個人の思いというのができあがる。他人の価値観を自分の力で変えるなんてことは無理なこと。でも、ある一言で自らの価値観が急に変わってしまうこともあるものだ。自分の頭で考えることで価値観が変わる。そんなきっかけにしてほしい本。2012/06/25
sfp1984
4
飯野賢治さん、久しぶりに名前を拝見し、興味を覚えたので購入。原発問題について、タイトル通り息子へと問い掛ける様な形で様々な問題提起をしている。その為、子供にも分かりやすく原発のメリット、デメリットを解説している。原発問題に関して、「難しいから分からない」とか「子供だから関係ない」ではきっともうダメなんだと思う。一人一人がきちんと勉強して、これからどうしていくのかしっかり皆で話し合わないといけないのでは。そんなことを考えさせられる本だった。2011/09/15
ayako_tooyama
4
愛の反対は無関心、という言葉を残した人がいる。日本のことや、世界のこと。現在のことや、未来のこと。みんな無関心になっていないか? いろいろなことに関心を持ち、知識を深め、人の意見を聞いて、確固とした自分の意見を持つ。そして自分の意見には責任を持つ。―それが、“大人”なんだと思う。筆者が考えるのが、原子力発電の問題。自分たちの目先の“生活の豊かさ”と引き換えに、何百年も先の世代に対して取り返しのつかないことをしていないか? 今何をすべきか、真剣に考え、行動するときなんだと思う。それが“大人”の役割だ。2011/08/21