内容説明
「立ち向かわないことは、負けること」まっすぐに前だけを向いて生きる。圧倒的支持を受ける超人気声優アーティストがすべてをありのままに綴る、生きる強さにあふれる自叙伝。誰も知らない水樹奈々の本当の素顔。
目次
1 プロローグ
2 父と娘―演歌の花道
3 青春―女子高生の事情
4 デビュー―近藤奈々から水樹奈々へ
5 父との別れ―パパとママのこと
6 心と声―わたしの仕事
7 エピローグ
著者等紹介
水樹奈々[ミズキナナ]
声優、歌手。1980年1月21日、愛媛県生まれ。97年声優としてデビュー。2000年シングル『想い』で歌手デビュー。04年のシングル『innocent starter』がオリコンチャートで初のトップ10入りを果たす。09年にはアルバム『ULTIMATE DIAMOND』、10年にはシングル『PHANTOM MINDS』がオリコンチャートで1位を獲得、また西武ドームをはじめ数々の大会場でのライブを成功させている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
54
紅白歌合戦にも出演したアニソン界の女王水樹奈々、いや近藤奈々さんの自伝。やはりただならぬ努力と、人の出会いがあって今の姿があるわけだ。好きな言葉は、「人生に、無駄な経験なんてきっとひとつもない」「出会ったキャラクターの数だけ、声を出せます」等で、もうほんと格好良い。こういうことを素で考えることが出来る人が、やはりスターになるんだろう。だってセクハラ紛いの事をする先生も、まあ恩があったとしても普通許せないだろう。でも奈々さんは大切に思うのだ。出会うべくして出会った人だから。またさらに奈々さんが好きになった。2012/03/19
TSUBASA
29
物心ついた時から演歌歌手を目指すよう父から教育を受け、一方で自らの「好き」を求めた結果得られた声優そして歌手の水樹奈々。その来し方を綴った自伝。類稀なる歌唱力の裏には父の力強い教えがあったのですね。一面だけ見れば彼女を教えた父や先生は難もあったのかもしれない。でも、そういった出会いや経験も愛情に変え、力強い彼女の声音につながっているのだと思うと感慨深いものがある。要は、水樹奈々は真面目で強くて愛情に溢れ、歌手か声優のどちらか、という二者択一が無意味だと思わせてくれるほど力強いのだなと思わせる自伝でした。2019/10/05
うさみP
20
ETERNAL BLAZEで水樹奈々さんを知ってから6年近く経っただろうか。父の夢を自分の夢に昇華させ、夢を追って二兎を得た近藤奈々の人生。孤独でいじめに苦しんだ幼少時代、厳しくもその奥に優しさを滲ませる両親、苦しくも友達に充実した高校時代、師匠であり最大の障害でもあった先生、意外な経緯で声優となり、どん底から引き上げてくれたプロデューサー。恩人・仇人をひっくるめて私を作ってくれた大切な人と言えるのは凄いなぁ。同名の歌「深愛」の歌詞を思い浮かべながら読むと涙が出る。是非、深愛を聴きながら読んでほしい。2013/07/22
ごへいもち
19
とっても努力の人だったのね2017/04/11
ゆめ
18
数々のテレビアニメやナレーターで活躍する声優、水樹奈々の自叙伝。5歳の頃から、厳しくも愛情深い父との二人三脚で目指した演歌歌手への道のり。この本は「声優」が書いた本だと思ってもらいたくない。演歌歌手として紅白出場を夢に見続け、どんなにつらく悲しいことがあろうと夢に挑み続けた、1人の強く美しい女性によって書かれた本なのだから。それくらいに、彼女の人生は過酷でありながら素晴らしい。声優として、歌手としての彼女を知らない人にもぜひ読んでほしい。父への深い愛情と感謝の気持ちの詰まった「パパ、行ってくるね」に号泣。2012/09/23