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内容説明
有名スポーツ選手のマネジメントを手がけ、敏腕女性経営者として知られる著者は、仕事で訪れた児童養護施設で、拗ねた目をした男の子・ナオミチに出会った。やがてナオミチは著者に心を開き、著者はナオミチを家族に迎え入れようとする。しかし二人は引き裂かれ、ナオミチは行方不明に―。十年間「会いたい」と思い続け、やっと捜し出したナオミチは、背の高い青年になっていた。そして再会の二ヵ月後には、永遠の別れが待っていた。
目次
出会い
出生
おっぱい
父と母
次の施設
別れ
失踪
再会
暴行
ナオミチの親友
ナオミチの迷走
再び、別れ
告別
追悼
宿題
著者等紹介
次原悦子[ツギハラエツコ]
株式会社サニーサイドアップ.代表取締役社長。1966年生まれ。85年、同社をPR事業からスタート。その独自のノウハウを活かしてマネジメント事業も展開。これまでに中田英寿をはじめ、杉山愛、上田桃子、北島康介、大黒摩季など数々のトップアスリートやスペシャリストのマネジメントを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しかっち
4
もしこの著者が養子に迎えることが許可されたならば…と考えると、居た堪れない気持ちになります。 規則の厳しさが、犯罪抑制のためというのはわからないでもないけれど、もう少し柔軟性があってもいいのではないかと思いました。 2011/02/27
溶接構造
3
彼の葬儀に参列した人たちが、一歩ずつ歩み寄っていれば、彼の人生違ったものになっていたかもしれない。 気付いていないだけで、自分の周りにも手を差し伸べてあげなければいけない人がいるかもしれない。 自分自身、周りの人たちの支えがあるからこそ、生きていけるんだと思う。2012/07/23
おちおち
1
最初の数行目で、あぁこれは覚悟して読まなきゃ、と涙を拭いて、一気に読んだ。休憩がてら触りだけ読むつもりだったのに。フィクションではない、一人の人間の短い一生。これを読んだ私に課せられた役目は何なのだろう。何かがあるはず。という思いを何処かに持ちながら彼の分まで生きていこう。2017/01/12
悠陽
1
人間としていろいろなことに対して考え直さなければいけないと思い知らされる作品。障害に対しても、児童施設に対しても。でも間違ってはいけないのは彼らは可哀想な子なんかじゃないということ。2012/06/30
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
1
この作り方は幻冬舎特有かな、と思う。扱っている出来事自体はたいそうヘビーなことなんだけど、なんかさらっと終わっちゃう。本の作り方があまりにパターン化されてしまってるからではないか。似たような読後感をもった本、ほかにいくつもありますわ。他の出版社から出したら、もっと違う味わいになったのではないかな。2011/06/26