内容説明
「声を聞いたら、殺される―」一年前から流行りはじめた都市伝説、「絶叫仮面」。退屈な夏休みを送る高校生、神山沙月はその伝説に魅せられ、インターネットの世界に飛び込んだ。顔の見えない相手。無機質なデータのやり取り。そこは最初、とても安全な場所のはずだった。しかし徐々に、現実と虚構の境界線は曖昧になっていく。果たして、それは本当にただの都市伝説なのか?それとも狂気の世界から舞い降りた怪物なのか?小さなひびがひとつ、またひとつと現実を引き裂いていく時、命をかけた謎解きが始まる―。
著者等紹介
吉見知子[ヨシミトモコ]
1977年大阪府生まれ。学生時代に書籍製作集団スタジオ・エトセトラに出入りするようになり、『童話物語』『ビッグ・ファット・キャットシリーズ』などで校正、編集、文章アレンジを務め、『絶叫仮面』(幻冬舎)で本格的な作家デビューを果たす
平山けいこ[ヒラヤマケイコ]
1976年福岡県生まれ。自らのサイトに発表していたイラストがスタジオ・エトセトラのスタッフの目に留まり、後に一員として加わる。『絶叫仮面』(吉見知子・作、幻冬舎)でイラストレーターデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シガー&シュガー
11
夕暮れにその絶叫を聞いた者は三日以内に死ぬという都市伝説や「絶叫仮面」というネーミングと造形は面白かったし、夕焼け色が終始作品を染めているのも好みでした。お話し自体は、高校生時代に誰もが抱きがちな気持ちの偏りがステレオタイプを抜け出せていないところは歯がゆいですが、妹や友人、不思議な少年などの脇役が定石の配置をされているのでバランスは悪くなかったです。文章が圧倒的に子供っぽいので不気味な感じが損ねられているところは残念。発刊当時はwebサイトと連携していろいろ試みてたようです。2017/07/26
nyanco
3
インパクトのあるタイトル、公式サイトもあり、そこで展開されるアニメーションも意味ありげ…。興味を持ち、手に取ったこの一冊。都市伝説、サイコホラー…。読んでいても???読み終わっても???なんともスッキリしなかったのは、得意範囲ではないせいなのか、それとも若い感性についていけなくなってしまったせい?2009/09/22
本 読むぞう
2
都市伝説に興味があるので読みましたが、あまりピンときませんでした、理由もないのに死にたい人物が出てくる本は、おしなべてあまりピンときません、若さゆえの繊細な感性とか、家庭環境に問題があるから、という、あとづけの理由があったとしても、 十代のころ読んでいたら、もっと楽しめたのかもしれません、2013/12/12
DarumaO
2
まあ、それだけ?って感じかな。面白くなくはなかったんだけど、なんだかなあ・・・。期待しすぎちゃったかも?2011/01/06
外道皇帝
2
その声を聞いた者は3日後に死ぬという「絶叫仮面」の都市伝説。都市伝説サイトの管理人・アカネ(本名は沙月)は18歳の女子高生。近所のトンネルに絶叫仮面が現れると聞いて・・・・・。日常から非日常に変わっていく(これから絶叫仮面が出てきそうだよっていう)雰囲気の表現なんかは良かったなあ。しかし、楓がまったく声を出さずにメールだけで会話する意味が分からなかった。ミステリ的になんか意味があったのだろうか?2010/01/08
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