内容説明
世界87ヶ国を走った『行かずに死ねるか!』の著者が、今度は日本各地のチャリンコ旅へ。クマに怯え、お姉さんと踊り、店主と飲みあかす―。出会いに満ちたロードムービーがてんこもり。心と胃袋が揺さぶられる、珠玉の紀行エッセイ。
目次
1 終わらない旅―千葉県
2 憧憬のラーメンを目指して―福島県
3 そば街道をいく―宮城県・山形県
4 うどん巡礼サイクリング―香川県
5 大吊り橋にたたずんで―宮崎県・鹿児島県
6 いざ、伝説のパラダイス島へ!―三重県
7 三線の音―沖縄県
8 かつて楽園だった場所―三宅島・八丈島
9 においの消えた村―富山県・岐阜県
10 北の恍惚―北海道
著者等紹介
石田ゆうすけ[イシダユウスケ]
1969年、和歌山県白浜町生まれ。旅行作家。7年半かけて自転車で世界一周し、9万5000キロ、87ヶ国を走破。現在は文筆活動のほか、全国の学校等で講演も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リードシクティス
7
自転車で日本一周する本かと思ったら、日本各地を小分けに自転車でサイクリングした小旅行紀集。しかも出だしが千葉県という東京近郊ということで、ちょっと期待はずれかなと思った。格調の高さを感じる文章も、旅のスケールにあってないような感じもした。でもこの旅行記でフォーカスされているのは、人との出会いとうまい食べ物ということで、そのあたりは旅の大小にかかわらず味わい深く、良い旅行記だった。一期一会を大事にし、人との別れを気持ち良いものにするよう心掛けることが旅を良いものにするのだなと思った。2013/11/23
モエム
4
日本旅行の本か~。世界のが読みたいんだケドと思いつつ、石田さんの本だからと購入。軽い気持ちでランチを食べながら読んだのだけれど、ぶわっと胸の底からアツいモノが押し寄せきて、涙が落ちそうになって焦る。……こんなの聞いてないよ! 旅エッセイ本なんだからサラッと読んで旅情に思いを馳せて終了程度と予想していたのに。父と子の無言の坂上り。八丈島の現状。オトナな今だから理解できる感情がタクサン詰まってます。最後の北海道編は、否応なく旅心をくすぐられるはず。さすが石田さん。でもやっぱり世界編が読みたい。2009/11/15
aldente
3
沖縄、北海道、岐阜、三宅島…様々な土地を巡り、たくさんの出会いや葛藤、驚きや感動を体験する。そしてそれらを彩る美しい景色と素晴らしい食べ物、そして人。昔恩師が「エピソードがたくさんある人生こそ素晴らしい」と言っていたけど、旅というのはたくさんのエピソードを与えてくれる、人生を豊かにしてくれるものだな、と感じた。とても素敵な自転車旅行記だと思います。2010/06/20
piccoro116
2
全体的に軽い。ブログを読んでいるみたい。著者の感受性の高さ、感動のハードルが低いというのか、そこが自分にはマッチしなかったのかもしれない。 2016/11/20
kirara
2
もっと自転車紀行本寄りかと思ってたんだけど、読んだらどっちかっていうと食べ歩きだった(笑)2012/03/15